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シャブカルの生涯(24)

 新旧両派の多くの教師から、多くのアビシェーカと伝達を受け取り、二十一歳になったとき、こう思いました。

「さあ、わたしは今すぐ、そして完全に純粋な方法で、ダルマを修行しなければならない。永遠なるものを求める者に霊性の修行をするよう促すために、わたしの最も優しき根本グルは、その肉体的な現われがニルヴァーナに消えてなくなることを示してくださった。わたしのような者がすぐに死ぬ運命あることは言うまでもないことだ。わたしは自分の生まれた土地への、家族や友人への、そして人生の事柄への関心を放棄し、どこか遠くの場所へ行き、本当にダルマを修行しなければいけない。わたしはそうしなくてはいけないし、すでに遅いくらいだ。」

 耐え難い悲しみがわたしの内の湧き起こり、わたしは母にこう言いました。

「お母さん、死は突然やって来ますが、人はその到来を予知できません。わたしは今すぐ真剣にダルマを修行しなければいけないのです。経典にはこう記されています。‘輪廻はとがった針の先端のようなものあり、けっして幸福を見つけることはできません。’」

「われわれが存在の車輪のどこに生まれ変わっても、ただ苦しみ以外の何もなく、われわれが誰と友人になっても、それはただ苦しみを共にする仲間に過ぎず、われわれが何を楽しんでも、ただ苦しみを享受するに過ぎず、われわれが何を行なっても、それは苦しみを引き寄せる手段に過ぎないのです。」

「特に、主ブッダがおっしゃっているように、家庭生活は苦しみの源に過ぎません。――ちょうど火の穴、人食い人種の島、毒蛇の巣のように。今わたしは完全な世捨て人になりたいのです。なんとしても、わたしはダルマを修行しなければならないのです。しかしそのためには、お母さん、あなたの許しが必要なのです。」

 彼女はこう答えました。

「息子よ、われわれは今暗黒の時代を生きています。このレコン地方で。もしわたしに家で暮らす息子がいなくなったら、みんなからひどい目に遭わされるでしょう。」

「あなたはわたしの一人息子――あなたの他にいないのです。わたしが年老いたら、自分の世話をすることができなくなるでしょう。もしあなたに母に対する哀れみがあるなら、妻をもらって、家でダルマを修行してください。そうすれば、われわれの安らぎは増えるでしょう。」
 
 わたしは次のような詩で彼女に答えました。

 「最も優しきわが母よ、少しばかりお聞きください。
  輪廻であるこの世界にとどまっても
  何の満足もなく、
  そのなかで、この家――それは燃える炭火の穴であり、
  妻――それは解放の生命力を盗む魔女なのです。
  だから、わたしはあなたにお願いするのです。
  あなたの愛すべき優しさで
  わたしに家を捨てる許しを与え、
  そしてわたしの人生を聖なるダルマに捧げさせてくださいと。
  それによって、われわれ、母と息子が、
  永遠の満足の砦を勝ち取りますように。」

 わたしの母はついには折れて、こう言いました。

「わが息子よ、もしわたしが許しを与えなかったら、それはあなたの修行の邪魔をしたことになるでしょう。しかしもしわたしがそれを与えたなら、あなたの母であるわたしには困難なときが来るでしょう。」

 涙を流しながら、彼女はこう言いました。

「しかし、たとえ困難に耐えなくてはいけなくても、わたしはあなたに許可を与え、あなたが究極的なゴールへたどり着くよう祈ります。」 

 喜びに包まれて、わたしはこう言いました。

「優しき母よ、あなたはほんとうに素晴らしい! 悲しまないでください。われわれ二人、母と息子の願いと目的が、今生と未来生において成就するとわたしは確信しています。」

 わたしの母の魂は輝きました。

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