パドマサンバヴァの秘密の教え(80)「中身がないのに気取ること」
◎中身がないのに気取ること
師パドマはこう仰った。
「この国のダルマの修行者は自尊心が強すぎる。自慢屋である。」
ツォギャルは尋ねた。
「それはどういう意味でしょうか?」
師はこうお説きになった。
「彼らはダルマを訓練し、師に仕えていると言う。また彼らは師であるというふりをする。たくさんの僧の弟子を持っているようなふりをする。彼らは僧院を運営し、最高の供養をおこなっていると言う。彼らは精神修行に努力し、高い見識を持っているかのようなふりをする。彼らは厳しい瞑想修行をし、最高の教えを持っていると言う。
世俗的な自惚れから脱却できず、偽善的行為によって他の人々を騙そうとすることは、死ぬ時に後悔の原因となるだけであろう!」
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