yoga school kailas

魚のアーサナ

1 両足をそろえて伸ばし、仰向けに寝る。両手は手のひらを下にして腰の横にそえておく。
2 ゆっくりと息を吸いながら、両腕のひじを支点にして力を入れ、胸を上の方へ張り上げていく。それと同時に、頭はできるだけ後ろへそらせていき、頭の頂上と両肘と尻で反り橋の形を作る。あごは十分に突き上げられ、目は床に水平な方向を見る。この姿勢を、深い普通呼吸をしながら20秒間保つ。
3 ゆっくりと息を吐きながら、立てた両肘をゆるめて、腰をずらしていき、仰向けに戻り、十分に休んで弛緩する。

※注意・・・床に伸ばした足の力はできるだけ抜いておくこと。

魚のアーサナ変形1

1 蓮華座を組む。
2 ひじを床につけて、上体を後ろに倒していく。頭が床についたら、両手の指で、足の親指をしっかりとつかみ、尻とひじと頭とで体を支えた形を作る。この時、背中は床から離れないでいる。両足はできるだけ床につけておく。
3 息を吸いながら、両手の指で両足の親指を引き寄せるようにして、両肘を立てながら力を入れ、胸を上に張り出していく。同時に、あごを十分に突き上げるようにして、頭を後ろへ反らせていく。この時、目は床に水平な方向を見る。
  十分に胸が反り上がったら、ゆったりとした普通呼吸で20秒間これを保つ。
4 ゆっくりと息を吐きながら、反り上がった胸をゆるめていく。
5 両手を足の指から離して、ひじを使って上体を起こし、元の蓮華座に返る。両足を伸ばして十分に休む。
6 蓮華座の足を組み替えて、2~4を繰り返す。

※注意・・・このアーサナは通常の魚のアーサナに比べて難しいので、初心者は蓮華座の実習を十分に行なうことです。
 3が終わった後、上体を起こさずにそのまま蓮華座を解いて、シャヴァ・アーサナをとってもよい。
 背中が反り、橋の形になった時、特に骨盤を突き上げます。また、この時の呼吸は、気管と肋骨を十分に開くことによって、できるだけ胸の上部で呼吸するようにします。
 橋の形を保っている時は、胸郭と腰に精神集中します。

魚のアーサナ変形2

1 「魚のアーサナ変形1」の1~4を行なう。
2 身体を床に降ろした後、今度は頭の上に両手を回し、それぞれのひじを手で握って、頭の下で手枕をする。
3 この両方の姿勢を交互に繰り返す。

<「魚のアーサナ」全体の効果>
1 これらを実習することによって、胸郭が著しく発達し、胸囲が驚くほど広くなる。
2 背中の筋肉を強くし、背中の血行がよくなり温かくなる。
3 特に交感神経によい影響を与え、マニプーラ・チャクラの辺りが、腹部の伸張によりリラックスする。
4 胃腸、肝臓、脾臓、卵巣によい影響を与える。また痔をよくし、糖尿病にも効果がある。
5 性ホルモンと副腎ホルモンの分泌を正常化する。
6 背中が真っすぐになり、姿勢がよくなる(胸郭が狭くて固いと、背中が丸くなる)。
7 胴体や足の筋肉も強化する。

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