失意の人に対して 2
一つ二つの間違いを犯したからというだけで、霊性の修行をやめたり、過失をくよくよと思い煩って絶望したりしてはいけないよ。
過ちを犯すのが人間なのだ。神に呼びかけなさい。『彼』は君に、弱さを乗り越え、迷いを破壊する強さを与えてくださるだろう。
『彼』は情け深いお方だ。君の罪がどんなに大きかろうと、『彼』の慈悲の流れが君を避けるようなことはない。君の罪など小さい、小さい。それなのにこんなに意気消沈して! アジャミラとヴァールミキのことを考えてごらん。彼らの罪に比べれば、君の罪はなんでもない。ブラザー・ヴィヴェーカーナンダがよく言っていたことを知っているかい? 「体についたインクの小さなしみを思い煩うな。それはなんでもないのだ。神の無限の慈悲の海で浴すれば、千のインク染みが洗い流されるだろう」と。
だから言うのだ、嘆くなと。
休みなく祈りなさい。君の悪い性質はじきになくなるだろう。
主は、君がしたことをすべて見ておいでだ。彼には何も隠すことはできないのだ。彼はこのすべてをご存知なのだから、もうそんなにふさぎこむことはないではないか? その代わりに、もっと賢明に霊的修行を行ない、修行者と交わり、時にはここに来なさい。
――スワーミー・アドブターナンダ
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