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モトゥルナート・ビスワスの生涯(14)

 モトゥルにはチャンドラ・ハルダールという名の家系のグルがいたが、彼は、モトゥルがシュリー・ラーマクリシュナを信仰しているので、強く妬んでいた。シュリー・ラーマクリシュナはモトゥルを支配するなんらかの力を持っていると確信し、その秘密を知りたいと思った。ある夜、シュリー・ラーマクリシュナはカルカッタのモトゥルの邸宅で恍惚境に入っていらっしゃった。部屋にはほかに誰にもいなかったので、チャンドラは好機を見出した。師のお体を数回揺らし、彼は問いただした。

「さあ、教えるんだ。一体どうやってモトゥル・バーブを魅了したんだ? しゃべれないふりをするな! どうやって彼を洗脳したんだ?」

 師の心は肉体次元には存在していなかったので、お話しになることができなかった。このことはチャンドラを極度に怒らせた。

「どうしても教えるつもりはないんだな、このろくでなしめ!」

と彼は叫んだ。師を三度蹴り、あきれて部屋を立ち去った。
 シュリー・ラーマクリシュナはこの出来事について、そのときはモトゥルに何もおっしゃらなかった。のちになってチャンドラは別の理由で解雇されたが、あるとき会話の中で、シュリー・ラーマクリシュナは、チャンドラが自分にした仕打ちをモトゥルにお話しになった。モトゥルは激怒し、こう言った。

「ババ、わたしがそのときそのことを知っていたなら、彼は死んでいたでしょう。」

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