yoga school kailas

ジャラ・ネーティ

第二章 呼吸法

1 身体浄化法(サット・カルマ)

 
 粘液(カパ)体質の人や肥満体質の人、またアレルギー性疾患その他の持病がある人は、ヨーガの身体浄化法(サット・カルマ)をしっかりと修習し習得すると、呼吸法を行じる上においてメリットがある。そこでここではまず各種の身体浄化法の解説化から始めよう。

 粘液体質でも肥満体質でもなく、特に持病もない人は、必ずしもこれらの身体浄化法を行じる必要はないが、興味がある人は試してみるとよいでしょう。

1-1 ジャラ・ネーティ

 これは最も簡単な身体浄化法で、正しくおこなえば、誰でも何の苦痛もなく時間単にできるものです。

 じょうろや水差しなど、先が細くなっている入れ物を用意します。
 
 そこにぬるま湯を入れ、少量の塩を入れます。塩の濃さは、汗などと同じ程度です。

 そして水差しの先を片方の鼻に差し込み、ぬるま湯を鼻に入れるわけですが、そのあとどうするかは、いくつかのやり方があります。

やりかた1 顔を横に傾けながら片鼻からぬるま湯を入れ、逆の鼻から出します。

やりかた2 片鼻から入れたぬるま湯を吸い込み、口から吐き出します。

やりかた3 片鼻から入れたぬるま湯を、そのまま飲み込みます。
      この3番目のやり方をやる場合は、やりかた1や2をある程度やって、鼻の中を洗浄してからやるようにします。

☆ジャラ・ネーティの効果

①風邪による喉の腫れが解消される。
②胸の痛みが解消される。
③鼻を浄化する。
④胆汁(ピッタ)の分泌不調からくる無気力が解消される。
⑤肩から上のすべての疾患や不調に良い。特に眼病にはよく効く。
⑥視力の回復および減退防止にもよい。
⑦粘液(カパ)や胆汁(ピッタ)の分泌不調からくる頭痛が解消される。

 さて、このジャラ・ネーティをやったあとは、まだ水分が鼻の奥に残っていることが多いので、最後に、次にあげるカパーラバーティを行なうとよいでしょう。 

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