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アーナンダマイー・マーの福音(2)

 翌日の午後、わたしはマーに会いにシャハバグへ行きました。マーに会った瞬間、わたしは以前から知っていたかのようにマーに近づいていき、マーの近くに立ったのでした。その日、わたしは知らない人に会うことに恥じらいを全く感じなかったのです。わたしはマーを長いことじっと見つめ、マーの前にひれ伏しました。自分の頭が勝手に彼女の御足に垂れた様子を、どのように説明すべきでしょう。マーの頭は大きなヴェールで覆われ、幅の広い赤い縁取りのサリーを着て、額には大きな赤いしるしがありました。マーの顔色は超自然的な光輝に柔らかく輝き、両目はまるでバーヴァに没入しているかのように赤らんで煌めいていました。マーの話し方はとても静かで、聞き取りずらかったです。――三年間の沈黙(モウナ)を終えて、最近話し始めたばかりだからだと聞きました。しかしあとでわたしは、これが物静かな理由ではないことに気付いたのです。マーがしばらくの間静かになさっているときは、舌を含む彼女の全身が無感覚になっていたのでした。

 庭園には、マー、ボーラーナート、未亡人になったマーの義理の妹マーターリー・ピシマー、マーの義理の兄弟の息子アシュと甥アムリャが住んでいました。アシュが学校から帰ってくると、マーは彼の食事を給仕しに行きましが、両手が制御不能に陥っていました。マーは大変苦労をしながら給仕し、それからわたしのために敷物を広げ、わたしの近くに座りました。その後マーはベテルの葉を用意し、わたしに下さいました。

「わたしはキンマの葉を食べたことがありません」

 そうわたしが言うと、マーは、

「わたしはキンマの葉を食べるから、あなたにもあげたのよ」

とお答えになりました。

気が付くとわたしは、

「わかりました、あなたからのものなのでいただきます」

と口に出していました。

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