覚醒の太陽(7)
3.実践――菩薩行の実践方法
菩薩行は六つのパーラミターをすべて内包している。
要約して言うと、以下の通りに定義することができる。
四つの特別な特性を伴った布施の態度
四つの特別な特性を伴った戒律の遵守の態度
四つの特別な特性を伴った不動心の態度
四つの特別な特性を伴った精進の態度
四つの特別な特性を伴った一心不乱の集中の境地
四つの特別な特性を伴った智慧
四つの特別な特性とは何であろうか?
それは、
相反する要因を消滅させること
概念を超えた智慧を授かること
すべての望みを完全に達成すること
一切の衆生を三段階の完成に導くこと
である。
それぞれのパーラミターに相反する要因とは、それぞれ以下の通りである。
・布施に相反する要因――物惜しみ
・戒に相反する要因――気まぐれ
・忍辱に相反する要因――怒り
・精進に相反する要因――怠惰
・禅定に相反する要因――散漫さ
・智慧に相反する要因――見当違いの知性
衆生の望みを達成するさまざまな方法は、以下のとおりである。
布施は、所有物などを他者に与えることに通ずる。
戒は、他者を鼓舞する。
忍辱によって、われわれは苦しい状況に立ち向かうことができる。
精進は、われわれが為すべきことを行なう際の助力となる。
禅定は、他者を鼓舞する不可思議な能力と超越的な知覚を生じさせる。
智慧は、何を選び何を捨てるべきなのかを他者に指摘する際の助けとなる。