幸せ
正しい修行は、人を幸せにします。
そしてその幸せという言葉の意味は、段階的に高まっていきます。
そのプロセスを簡単にまとめてみましょう。
① カルマの浄化による幸せ
②-1 徳を積むことによる外的な幸せ
②-2 徳を積むことによる内的な幸せ
③ 心の浄化による幸せ
④-1 四無量心、菩提心の増大による幸せ
④-2 空の悟りによる幸せ
⑤ 空の悟りと菩提心の合一による幸せ
① カルマの浄化による幸せ
悪業をやめ、苦しみに耐えることによって過去の悪業を浄化する。
自らの内部に苦しみの因である悪業が少なくなったならば、当然、その人に苦しみの現象はおきづらくなります。
②-1 徳を積むことによる外的な幸せ
悪業の浄化のみならず、幸福の因である徳を積むことにより、その人の人生は思いのままに動いていくでしょう。
②-2 徳を積むことによる内的な幸せ
徳が満ちると、何もしなくても精神的に満ち足りた幸せな状態になります。
③ 心の浄化による幸せ
心における汚れが浄化されていくことで、外的条件に左右されないようになってきます。
つまり、幸福の現象が起きるというよりも、客観的に不幸に見えるような現象の中でも、幸福を感じることができるようになってきます。
④-1 四無量心、菩提心の増大による幸せ
心の浄化による幸せの最たるものが、四無量心、菩提心、利他心の修習と、その増大による幸せです。
それは概念的なものではなく、実際に肉体的・精神的な最高のエクスタシーが増大するでしょう。
④-2 空の悟りによる幸せ
これは我々がイメージする『幸せ』の感覚とはちょっと違う、本質的な純粋な幸せです。
⑤ 空の悟りと菩提心の合一による幸せ
これが最高の幸せです。
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9月24日 勉強会 修行の基礎 「修行を進める5つの要素」より抜粋 -
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