四無量心

慈愛とは、他者の幸福を願う心である。
わが子を慈しむ母親のように、
自分の身体も、財産も、積み重ねた功徳も、
すべて他者の利益のために捧げる。
そして、他者から加えられる害や苦しみに耐える修行を積むのである。
慈悲とは、他者が苦しんでいることが耐えられない、力強い心の状態である。
六道の衆生は、苦しみと、その原因とに縛られている。
その姿を見るとき、自然に涙があふれてくる。
喜とは、他者の幸福や成功をともに喜ぶことである。
すべての者が幸福を得ることを願い、
彼らが実際に幸福を得たときには心からそれを喜び、
その幸福を決して失うことのないよう願うことである。
捨とは、執着と敵意から解放された心である。
敵も友も、どちらでもない者も、
すべてを等しく見て、
誰に対しても偏ることなく、
平等の慈しみをもって接することである。
わたしたちは、すべてのものには実体がないことを忘れずに、
この四つの心を修習すべきである。
――ジグメ・リンパ
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