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聖と魔の戦い

 以前、この世界の裏側で、聖なるエネルギーと魔のエネルギーの戦いが常に行なわれており、この世界の出来事はその投影としての「つじつまあわせ」に過ぎない、という話をしましたが、その裏の世界の戦いには、我々自身も参加しているのです。
 つまり我々はただ、つじつま合わせの投影の中で動かされているだけというわけではありません。なぜならこの欲界に生きる我々は、同時にアストラル体もコーザル体も持っているわけですから。
 
 その戦いは、この世において普通に生きているときは、認識できません。しかし現実的に心が煩悩に襲われるとか、魔的な現象が起きたときに、我々はその戦いを少し認識できます。より敏感な人は、エネルギーの段階で認識できます。そして認識し、そこで自分の煩悩と戦ったり、魔のエネルギーと戦ったりする。それをできるだけ気合を入れて、精進する。何度負けても退かない。このようにこの世の意識で我々が励むことで、裏の世界の戦いの大勢に影響を与えることができます。

 日々、魔的なもの、意識を下の世界へ引き下げるものを心から排除し、聖なる世界を心の中に作る。できるだけ聖なる光で心の中をいっぱいにする。そのための土台としてこの世があります。そしてその戦いの勝ち負けは、その人本人だけではなく、この世すべてに影響を与えるものとなるのです。

 だからいろいろな意味で、修行者は、菩薩は、自己の心の魔と戦い、勝ち続けなければならないのです。

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