島
すべては移りゆき、すべては終わるこの人生
そこに何の意味があるのか。
ただ、他のために生きる人のみが、
意味ある人生を送るといえる。
ただ自分の欲を追いかけ、エゴを守るだけの人生は、
ヴィヴェーカーナンダも言うように、
「生きているというよりは死んでいる」。
誰かにほめられれば傲慢になり、自我意識は強まり、
誰かに否定されればたちまち不安になる。
このような卑しい自我に別れを告げ、
菩薩としてのアイデンティティを持て。
慈悲と悟りと信と求道心によって裏付けられた、菩薩としてのアイデンティティは、
誰に否定されようが、どんな壁にぶつかろうが、
そうそう壊れるものではない。
それが「自己を島とする」ということである。
輪廻の荒海の中で、多くの人の避難所となるような、
堅固な島となれ。
花咲き乱れ、果実は豊富で、多くの人に安らぎを与える島となれ。
そのために、人生をかけて修行するのだ。
-
前の記事
カルマパ九世ワンチュク・ドルジェの歌 -
次の記事
つじつま合わせの夢