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召使い

 今は、彼(師ラーマクリシュナ)の聖なる遺品と彼の椅子と一緒に弟子たちがいられる場所がどこになるのか、皆目見当がつかない……弟子たちはサンニャーシンであり、どのような道であれ、そこに向けて出立する用意ができている。しかし、彼らの召使いであるわたしは、苦悩の中にいる。神なるラーマクリシュナの遺灰を安置する小さな土地さえ確保できなかったと考えると、わたしの胸は張り裂けそうだ……
 わたしの主とその子供たちへの援助というこの尊い目的のために、戸口から戸口へと物乞いすることを、わたしは全くいとわない……。良い性質を持って生まれた、誠実で、教育のある若いサンニャーシンたちが、住む場所と支援がないばかりに、シュリー・ラーマクリシュナの理想に従って生きることができないとしたら、ああ、わたしたちの国にとってなんと悲しむべきことか。
 もし、「あなたはサンニャーシンです。ならばなぜこんな欲望に惑うのですか?」と尋ねられるなら、――わたしは答えよう、わたしはラーマクリシュナの召使いである。彼の誕生とサーダナの国で彼の名を不滅にすることができるのなら、そして彼の偉大な理想を実践するために彼の弟子たちを少しでも手助けできるのなら、そのために盗みや強盗をしてもかまわない……

(『ヴィヴェーカーナンダ自身を語る』より)

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