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校長ことマヘンドラナート・グプタの略歴(6)

 マヘンドラナートは、機会さえあればドッキネッショルで、あるいは信者の家で、タクル・シュリー・ラーマクリシュナのおそばにいるようにしていた。信者の家にタクルがおいでになったときなど、学校の昼休みのときでさえも、会いに行っておそばにいたものである。こうしてあまりにもしばしばタクルのもとに行くことから、勤め先のシャーマプクルの学校の試験の結果が思わしくなく、学校主であるヴィディヤーサーガル先生から、「校長はパラマハンサに夢中になっているので、学校の仕事をする時間があまりないように見受けられる」と皮肉を言われたことがあった。この言葉は師の名前を引き合いに出されたので、彼はすぐに学校に辞表を提出した。あとでタクルはこのことをお聞きになり、こうおっしゃった。――「よくやった。マーが雇ってくださるよ。」

 タクル・シュリー・ラーマクリシュナは、何か少しでも入り用なものがあるときには、マヘンドラナートにそれを頼んだ。そして、「誰からでも物を受け取るわけにはいかないんだよ」とおっしゃっていた。

 マヘンドラナートは、彼の物腰や態度と誠実な性質によって、ラーマクリシュナの信者仲間からたいそう愛され慕われていた。ナレンドラナートが父の死後、一家の生計を負って非常に苦労し、そのため思うように求道修行ができず、息も絶え絶えに苦しんでいたとき、マヘンドラナートは三ヶ月にわたって一家の生活費を負担し、彼がタクルの指示通りの修行を心おきなくできるようにしてやった。そしてまたマヘンドラナートは、ときどきナレンドラナートの母のところに、全く内密に金銭的援助を続けていた。

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