パドマサンバヴァの秘密の教え(91)「ダルマの修習の難しさ」
◎ダルマの修習の難しさ
師パドマはこう仰った。
「ダルマを修習することは実に困難なことだ。」
ツォギャルは尋ねた。
「それはどういう意味でしょうか?」
師はこうお説きになった。
「誤った見解を持つ危険性がある。
心が作りごとをして間違った瞑想をする。
最悪の敵は、戒が破られることである。
身、口、意の不徳な行為により、行いが愚行になる。
現世的野心が大きすぎて教えが破れる。
富を得ようとしてダルマが弱くなる。
他人を非難することで誓いが破れる。
自己を苦しめる悪を真実であるとしてとらわれ、道を間違う。
欲求の対象を欲しがることで謙虚さが失われる。
今生におけるすべての所得と名声によってゴールを間違う。
ダルマの修習をしない師は恥ずべきであり、そのような修行者には落胆する。」
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