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パドマサンバヴァの秘密の教え(8)「大乗の道」

◎大乗の道

 師パドマはこうおっしゃった。

「ダルマの修習に精進するとき、他者のために、身口意のあらゆる行為を、常に善に変える修行をすることが必要である。

 まずは些細な行為の中から、これを徐々に修行しなさい。
 時々、利己心という汚れによって汚れていないかどうかをチェックしなさい。 
 利己性の最も小さな汚れでさえも保持するならば、成功しないであろう。
 利己心の汚れによって汚されないために、自己を間断なく省察しなさい。

 大乗と小乗の差は、発菩提心である。
 その違いは、見解によってではなく、慈悲によって作られる。
 空性の見解を維持しながら、偉大なる慈悲を修習しなさい。

 自と他の利益のために、輪廻へのとらわれを永久に放棄しなさい。

 輪廻を放棄する思いを、繰り返し修習しなさい。

 他者の苦しみの重荷を背負うことを修習しなさい。

 一切の衆生を、まるで自分自身のようであると見なすことを修習しなさい。

 他の苦しみが自己の苦しみであるという感覚を修習しなさい。

 そして、自身より大切なものとして衆生を大事にすることを修習しなさい。

 他者の幸福のために無意識に行為する、偉大なる慈悲を修習しなさい。

 大乗という言葉は単純に、他者を自己より優れているものとして大事にするということを意味する。
 他者の苦しみのための思いやりがなく、ただ自分の幸福だけをを追求するのは、大乗ではない。」

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