バクティの精髄(27)
◎ヴィヤビチャーリー
ヴィヤビチャーリーには、歓喜や狂気など、33の種類がある。
言葉や身振りによって表現される感情が、ヴィヤビチャーリーである。
それらは、サンチャリー・バーヴァとも呼ばれる。
それらは、ニヴェーダ(自己を捧げる)、ヴィシャーダ(適合)、ダイニャ(卑下)、グラニー(悲哀)、スラマ(疲弊)、マダ(傲慢)、ガルヴァ(プライド)、サンカ(疑念)、トラサ(恐れ)、アヴェーガ(衝動)、ウンマダー(狂乱)、アパスマラ(健忘症)、ヴィヤーディ(病気)、モーハ(感覚の欠如または無意識状態)、ムリテュ(死)、アラシャ(怠惰)、ジャディヤ(茫然自失状態)、ヴレーダ(内気)、アカラゴーパニー(本当の立ち振舞いを覆い隠すこと)、スムリティ(念)、ヴィタルカ(誤った意見)、チンタ(内省)、マタ(決断)、ドリティ(沈着)、ハーシャ(笑い)、アウツキャ(心配)、ウグラタ(凶暴)、アマルシャ(焦り)、アスヤ(嫉妬)、チャパラタ(気まぐれ)、ニドラ(睡眠状態)、スプティ(眠気)、ボーダ(覚醒または認識)である。
スターニー・バーヴァまたはクリシュナ・ラティは、ラサの支柱である。
それは、49種類のバーヴァの主人である。
それは、主ご自身の至福の潜在力である。
それは、個々の魂の内にある微細な非顕現の状態の中にある。
ヴィバーヴァは、ラサを引き起こすものであり、ラサを増幅させるものである。
アヌバーヴァは、ラサの果報である。
サートウィカ・バーヴァの性質である茫然自失状態や鳥肌が立つことなどは、ラサ特有の効果である。
サンチャリー・バーヴァは、ラサの支え(補助)である。
ヴィバーヴァとアヌバーヴァは、ラサの顕現を助ける外的なものである。
その内的なものが、バーヴァである。
ゆえにバーヴァは、ラサの主要な土台なのである。
バーヴァの本質、エッセンスは、純粋なチッタである。
バクタの心は、不断の信仰の実践と主の恩寵によって洗練されて、純粋なチッタの状態になる。
八つのサートウィカ・バーヴァとは、スタンバ(麻痺する)、スウェーダ(汗が流れる)、ローマンチャ(鳥肌が立つ)、スワラバンガ(しゃべれなくなる)、ヴェーパトゥ(振動が起きる)、ヴァイヴァルニャ(肌の色が変わる)、アスル(涙が流れる)、プララヤ(意識を失う)である。
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