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「悪意のある言葉づかいをしない」

◎悪意のある言葉づかいをしない

【本文】
⑫悪意のある言葉使いはしません。

 これもこのままですね。「悪意のある言葉使いはしない」。

 これは、さっき言った批判ではない場合がある。つまり批判っていうのはまさに、まさに批判なんだけど。悪意のある言葉使いっていうのは、表面上は――まあ、まさに嫌味みたいな感じだね。表面上は批判ではないときもある。でも結果的に相手を苦しめるような悪意のこもった言葉って当然あるよね。で、これをわれわれは、例えばちょっとカチンときたときとか、つい言ってしまうときがある。悪意のある言葉をね。だからこれはもちろん駄目ですよと。とても具体的な話だね。

◎恨みを晴らすために待ち伏せをしない

【本文】
⑬恨みを晴らすために待ち伏せをしません。

 これはね、「恨みを晴らすために待ち伏せをしない」っていうのは、ストレートな意味ではないと思います(笑)。まあ、ストレートの場合もあるかもしれないよ(笑)。本当に恨んでて、恨みを晴らすために待ち伏せして、「おまえ!」ってこう(笑)――それはもちろん駄目だよ。それはもちろん駄目だけど、そこまでのストレートな意味じゃなくてもね――待ち伏せっていうか、罠を仕掛けるというか、あるいは、相手がこのままいったらこうこうこうなってちょっとこう悪い状態になるっていうのが分かっててね、それを楽しんで見てるとか、そういう状況だね。

 つまり相手、ある人に対してちょっとこう恨みとかちょっと悪い思いが出てしまって、「何とかあいつに仕返ししてやりたい」とか「相手が悪い状態になってしまったらいいな」っていうふうな思いが出てしまってね、で、それを達成するために無意識のうちに――まあ、これはほとんど無意識だと思います――無意識のうちに、相手が悪くなる方向に相手を導いてしまうとかね。あるいは、相手が悪くなる苦しむ方向に向かっているのを知っていながら、見て喜んでるとかね。そういう状況だね。

 これも心にちゃんと覚えておいて、そういう状況がもし生じたとしたら、決してそのような思いにならないように注意すると。

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