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スワミ・プレーマーナンダ「信者への奉仕」(7)

 プラナーヴァーナンダは、わたしたちにこう語りました。

「かつてラージャ・マハラジ(ブラフマ―ナンダ)が僧院長を務めたベルル・マトの理事のミーティングで、収支の報告が提示された時、400ルピーの負債が生じたと発表された。シュディル・マハラジ(スワミ・シュッダーナンダ)はこう尋ねた。

『どこからこの負債を清算するお金を得ればよいのでしょうか?』

 ラージャ・マハラジはバブラム・マハラジの方を向き、この問いを彼に投げかけた。バブラム・マハラジはこう返答された。

『マハラジ、実は、信者への奉仕にこのお金を費やしたのはわたしだったのです。だからわたしが物乞いをしてお金を返します。』」

 サティヤーナンダはこう言いました。

「あるときから、プラサードの食事に加わりたい者は、午前10時までにマトに知らせなければいけないという規則が導入された。
 シュリーラームプール出身のある少年は、バブラム・マハラジにお会いするためにしばしばマトヘ来ていた。

 ある日、彼は到着が少し遅れた。バブラム・マハラジはその日病気で寝込んでおり、少年にプラサードを受け取りに行くように仰った。
 しかし、食堂に行くとその少年は、僧に、『ここはホテルじゃないぞ!』と言われて荒々しく追い払われたのだった。少年はそのままバブラム・マハラジにお目にかかることもせず、涙ながらにマトを去っていった。バブラム・マハラジはこの出来事を知ったとき、誰も叱ることはしなかったが、彼の目からはたくさんの涙が流れ落ちたのだった。」

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