シュリー・チャイタニヤ・マハープラブ(18)
【ラーダーとクリシュナの人格を持つチャイタニヤ】
このようにして、チャイタニヤとラーマーナンダ・ローイは、ラーダー・クリシュナとその崇高な愛の形について語り合い、歌と踊りと共に10日間を過ごしました。そしてついにチャイタニヤは、ラーマーナンダに本性を現しました。ローイの視界から苦行者の姿は消え、彼は究極の受容的歓びであるラーダーと歓喜の王子クリシュナが融合した姿を見ました。
ローイは、チャイタニヤの権化はクリシュナが彼自身の歓喜を味わうために、ラーディカーの美しさと彼自身の感情を併せ持ったのだということを知り、その光景を見て恍惚状態に入りました。チャイタニヤはローイに触れ、彼を通常意識に戻して、その本性についてのローイの理解を確固たるものにしました。
「私はこの姿をあなたに見せた。この身体は色白ではなく金色だが、それはラーダーに触れたせいである。彼女は牛飼いの王子以外には触れない。私は自分の心で彼女の感情を思い、クリシュナの素晴らしい甘さを経験するのだ。このことは秘密にしておくように。」
そして10日が経過した後、チャイタニヤは、出発する際にローイに命じました。
「この世の心配事は捨てて、プリーへ行きなさい。私も巡礼を終えたらすぐにそこへ戻る。プリーでクリシュナのことを語りながら、共に幸せに暮らそうではないか。」
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