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シャブカルの生涯(23)

 わたしは、グルが他の世界への旅立ってしまったために悲嘆し、家に落ち着いていることができませんでした。そのためわたしは、トプサン・ラマや数人の友人や、法友のトンサの放浪修行者とともに、巡礼に出かけました。

 われわれはデンティク、ヤンティク、ジャンパ・ブンリン――十万人のマイトレーヤの住居――といった偉大な聖地や、白いストゥーパやブッダの渓谷、中国のいくつかの聖地だけでなく、神の像が岩の中に自然に現われたいくつもの場所(ロギャのチャクラサンヴァラ、ゲゴスの観音菩薩、アガンのハヤグリーヴァ)も訪れました。大いなる祝福を持つ奇跡的に現われた神像やこれらの聖地すべてに着いたとき、わたしは霊性の生活のあらゆる面を完成できるよう何度も祈りました。

 翌年、わたしは最初の月の大祈祷式と第七番目の月の学者の集まりのためにタシキル僧院へ行きました。そこで礼拝と周行を多く行ない、黄金のストゥーパの王冠を頂いた仏陀の像の前にバターランプを捧げました。わたしはダルマを完全に実践できるようにと熱意を込めた祈りを行ないました。パンチェン・ロブサン・イェシェーがこう語っているように。

 「ウやツァン、ンガリの地域で見られるさまざまな教義的見解は
  まさにすべて勝者の教えです。
  もし敵意を燃え立たせる宗派主義という悪魔を許さなければ、
  清らかな認識という宝石の光がすべてを包み込むだろう。」
  
  
 これらの言葉にしたがって、わたしは常に教えや教師に対して尊敬の念のこもった献身を育て、それらすべてを清らかなものと見なしました。

 わたしは非宗派主義のダルマの師であるセイの僧院長ンガワン・タシ・リンポチェから、チャグメ・ラガ・アシャによって書かれたデワチェン(“至福の浄土”)に転生するための祈りだけでなく、供養の礼拝のための祈りの伝達も受け取りました。

 ランド・ロツァーワの転生者ンガワン・ロブサン・テンジン・リンポチェからは、“傲慢な魂を破壊する死者の主”、“秘密の主”、“傲慢な者の征服者”、“魂の八段階”のアビシェーカと多くの儀式に関する経典の伝達を受け取りました。

 深い学識を持ち、成就をした教師べウ・タング・パルデン・リンポチェから、“十一面の顔を持つ大いなる慈悲を持つ者”のアビシェーカと、断食修行に関する伝達を受け取りました。

 ツォドゥの優れた僧院長かつパワフルな成就者から、ヴァジュラパーニの瞑想と、“強固な鎧”として知られているマントラの一群“多色と黒色のガルーダ”の伝達、そしてシャサ・ホルマ(憤怒の女性の智慧の保護者)に関するトルマの供養を受け取りました。

 癒しの師、ゲドゥン・ツォグペル・リンポチェから、“心の訓練に関する素晴らしい口頭伝授
”、懺悔、犠牲供養、”百のトルマ”、ヴァイシュラヴァナに関する水の供養、そしてサチェン・カンドに関する火の供養を受け取りました。

 ニャンパイ・ラブジュンパから、“戦闘に突入する勇者”と「絶対かつ比類なき自己生起の浄土……」という一節で始まる祈りを受け取りました。宗教彫刻家ジャムヤンから、プラーナ(気)に関するマハーシッダ・ジャハビラの教えの伝達を受け取りました。

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