yoga school kailas

サーダナの指針の花輪(3)

21.
 バクティ・ヨーガの修行者は、大いなる純粋な心をそなえていなくてはならない。
 ジュニャーナ・ヨーガの修行者は、大いなる落ち着き、平静さ、静けさ、安らぎ、冷静さ、不動心をそなえていなくてはならない。
 カルマ・ヨーガの修行者は、自分と他者の心を一つにすることを学ばなければならない。

22.
 ヨーガの道を志す者は、希望、欲望、そして貪りの心から自由でなければならない。

 
23.
 苦楽にとらわれない不動の心を持つ者は、永遠の境地に到達するに最もふさわしい者である。

24.
 その布が真っ白で、そして汚れていないときだけ、染料で自由に好きな色に染めることができる。
 同様に、快楽への欲望がないとき、心の不純物が破壊されたとき、そして心が穏やかなときだけ、賢者の教えは心の中に入り、そして心を変えることができる。

25.
 心優しく、親切で、短気ではない人、
 大らかであり、柔軟で、謙虚な人、
 そして常に愛と謙虚さを伴った奉仕によって他者の心を自分の心とする人、
 このような人こそが幸福であり、平和であり得ることができる。

26.
 自分の楽しみと安楽を無視して、常に他者を助けようとする者は、真に高尚なる修行者である。

27.
 苦難、試練、失意、艱難の中にあるときも、神に対する揺るがぬ信を持ち続けなければならない。全くどうすることもできないと思えるときでも、希望と救いが内側からわき上がってくるのを感じることだろう。

28.
 完璧な離欲・無頓着、厳しい自己管理、完全な自制・克己は、最高の真理の達成のために、不可欠なものである。

29.
 次のような人は、ヨーガの道を志すにふさわしい人である。 
 奉仕によって自分自身を浄化した人。
 自己の感覚をコントロールした人。
 グルと聖典の言葉を信じる人。
 救済の四つの手段を獲得した人。
 
 ※救済の四つの手段
 1.実在と非実在の識別
 2.放棄
 3.六つの徳(寂静、修習、離欲、忍耐、信、集中)
 4.渇仰

30.
 誠実さ、正直、優しい気性、親切、慈愛、慈悲、博愛、許す心、善行、奉仕――これらは、ヨーガの道を志す者にとって最も必要な要素である。

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