アウン
第三章 マントラ
1-1 アウン ステップ1
オとアの中間の音(どちらかというとアに近い)を長く、アーと発生します。
終りの方で、ウー音に変化します。
最後は鼻から抜く感じでンーとハミング音になります。
このアーウーンーという音を、一息で、長めに唱え、終わったらまた息を吸い、何度も何度も繰り返します。
このマントラはすべてのマントラの基本です。
このマントラを長時間唱えるだけでも、病気、怠惰、無気力、疑い、とらわれ、心の散動などは弱まり、内観の力を増すことができます。
1-2 アウン ステップ2
目をつぶってアウンのマントラを唱え、目の前のヴィジョンを観察します。
特にそれについて考えたりすることなく、マントラを唱えながら、ただ純粋に観察をし続けます。
1-3 アウン ステップ3
「アウン」の音は、至高なる神を音であらわしたものです。
至高なる神は本来は姿形を持たないものですが、修行者のカルマによってシヴァ、クリシュナ、ブッダなど、さまざまな姿をとって見えます。
自分の好きな神やブッダなどを念想しながら、このアウムを唱えます。
1-4 アウン ステップ4
「アー」の音をだすときに、胸のアナーハタ・チャクラに意識を集中し、エネルギーが横に広がっていくイメージをします。
「ウー」の音をだすときに、エネルギーが喉のヴィシュッダ・チャクラに集中するイメージをします。
「ンー」の音をだすときに、エネルギーが頭から上に抜けるイメージをします。
1-5 アウン ステップ5
「アー」の音をだすときに、胸のアナーハタ・チャクラに意識を集中し、エネルギーが横に広がっていくイメージをし、そのエネルギーがすべての衆生を包み込むイメージをします。
「ウー」の音をだすときに、衆生を包み込んだエネルギーが喉のヴィシュッダ・チャクラに集中するイメージをします。
「ンー」の音をだすときに、エネルギーとともに衆生を頭から上に出し、高い世界へ至らせるイメージをします。
1-6 アウン ステップ6
智拳印を組む。
智拳印の組み方は、左手の人差し指を右手の小指・薬指・中指で包み込み、残った右手の人差し指と親指の指先を、左手の人差し指の先にあてる。
眉間に小さな円形を観想する。
その円形の中に、シヴァ神が座っていることをイメージする。
このイメージに集中しながら、「アウン」のマントラを唱える。
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