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「解説『スートラ・サムッチャヤ』」第13回(12)

◎懺悔、回向

 はい。で、八番が、

「毎日夜寝る前に今日一日を振り返り、悪業の懺悔を行なう。」

「逆に善行に関しては随喜を行なう。」

「ときどきは師や聖者に直接、あるいはメールなどで懺悔を行なう。」

――って書いてるけど、具体的な指示だね(笑)。

(一同笑)

 ときどきは聖者や師に懺悔を行なうと。これもとてもいいね。もちろんね、そうじゃなくて日々は心の中でかまわないよ。日々心の中で神や仏陀や師をイメージして毎日懺悔をすると。もちろん一日最低一回。で、可能な人はもちろん何回もやってください。三時間に一回でも一時間に一回でもかまわない。徹底的に懺悔し続けるといいね。懺悔と随喜ね。

 はい。で、九番目、

「夜寝る前に回向をする。」

 「今日一日の善や修行の功徳が、自分と衆生の完全なる悟りに振り向けられますように」と祈りを捧げてから、今日の修行を終わって睡眠につくと。

 はい。で、十番はちょっと冗談みたいな話ですけどね。「といっても忘れるだろうからこれを一日一回は読む」と。ただまあ冗談じゃなくて実際に皆さん、このサマンタバドラの行をしっかりやりたいと思ったら、実際に読んでもいいかもしれない。それによって実際に一日の実践項目を忘れないようにするといいね。

 はい。ちょっと長くなっちゃいましたが、これを――もう一回言うよ、徹底的に行なうと。これだけでも皆さんは――今日はちょっとシンプルに言いますよ。最初に言った、四無量心。四無量心の追求。それから今言った――まあ言ってみれば項目としては簡単ですよね。簡単な項目を毎日徹底的に行なうと。これをやるだけでも、皆さんが別に難しい経典とかを学ばなくても、このサマンタバドラの道、あるいは菩薩の道っていうものを実際的にどんどん進んでいくことができると思う。

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