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「悪しき習性に従わない」

◎悪しき習性に従わない

【本文】
⑪悪しき習性に従いません。

 これは読んだとおりですが、つまり習性ね。習性っていうのは、自然に出てくる悪しき思いや、悪しき行動パターン。で、われわれは、結構この習性に忠実なんだね。つまり、出てきたさまざまな過去世からのいろんな習性に、忠実に従ってしまう。で、それをよく「わたしは生理的にこうなんです」とか、例えばよく聞くのが、「いや、わたしあの人、生理的に受け付けないんです」と。「生理的にあの人嫌いだからあの人だけは愛せないんです」と。「嫌悪しちゃうんです」と。いや、その生理的っていうのは、単なる習性なんだね。習性っていうのは、過去世からのいろんな習性によって、あるタイプのこういう人に対して嫌悪が出るっていう例えば習性がある。それはただの習性なんです。

 で、そんなものは作り直さなきゃいけない。その習性をちゃんとその素晴らしい習性に変えていかなきゃいけないんだけど、われわれはなぜか、その悪しき習性に自然に従ってしまう。ね。

 最近の間違った仏教とか間違ったスピチュアリズムとかの考え方とかでもよく、自然に心の赴くままに、とか言う人がいるよね。心のままに生きましょうと。それは本当に、心の本質のままに生きられたら素晴らしい。でも普通の人が言っている「心のままに」っていうのは、それはただの習性なんです。本当の「心のまま」じゃないんだね。その人に身についた過去世から繰り返し身につけてきた習性のままに生きてるだけであって、それは習性の奴隷になっているだけなんです。全然自由じゃない(笑)。ね。自由に心のままにとか言うけれども、それは習性の奴隷なんです。

 だからそれをちゃんとまず認識する。わたしはこういうときにいつもこういう気持ちが出てしまう。これは過去世からの悪しき習性だと。だから決してその奴隷にならないぞと。戦うぞと。ね。それを改革するぞと。改造するぞと。そういう気持ちをね、ちゃんと持たなきゃいけない。

 これもだから現実的な話です。つまりこれも「悪しき習性に従いません」ていう言葉を覚えておいて、で、日常の中で悪しき習性に従いそうになったときに、「あ、駄目だ」と。「悪しき習性に従いません」と。ね。そういう現実的な武器としてこの言葉を使ったらいい。

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