「優れた生命体」
◎優れた生命体
【本文】
2.実践の順序
①魂の性質によるバルドの分類
優れた生命体は、死後に報身が生起して、それをよりどころに仏陀となることができる。
これが可能になるには、生きているうちに、生起次第の瞑想の悟りを完全に得て、それから生命エネルギーが中央気道に入り、とどまり、溶け込むことによって四つの歓喜と四つの空の智慧を成就し、幻身をほとんど成就しているという条件が必要である。
まず優れた生命体。これは、ここに「優れた生命体」って書いてあるけど、この優れた生命体は、かなり優れた生命体です。もっというならば、超さらに優れた生命体もいます。超さらに優れた生命体はつまり、生きてる間に仏陀になりましたっていう状態です。それは例えばお釈迦様、あるいはラーマクリシュナ、ああいう、つまり生前にもう完成しちゃった――これはもう最高です。で、ここでいってる優れた魂っていうのは、そこまではいっていない。つまり生前に完全な仏陀にまではいっていない。しかし相当すぐれてる(笑)。つまりもう本当に完成寸前までいってたような魂だね。この魂は死後に、本当にイメージじゃなくて本当に報身が現われ、で、その報身の経験をすることによって、そこから仏陀として完成すると。
だからよくね、日本とかでのイメージで、死んだら仏様ってあるよね。あれです(笑)。つまり死んだら仏様になれるのは、ほんの一握りです。超優秀な人だけが、死んだら仏様。だから超大聖者が、まだ仏陀とはいえないが超大聖者が死にましたと。そしたらそれを「ああ、仏様になったね」――それは正しい(笑)。でも普通の人が死んでも仏様にならない。普通の人が死んだら、そうじゃなくてその人の生きてきたときの、例えば怒ってばっかりいた人は怒りのバルド。「うわー!」って怒りにさいなまれたバルドを経験して地獄に落ちる。あるいは本能的欲望ばっかり求めてた人は動物的なね、例えばもうセックスとか食べ物とかのヴィジョンをいっぱい経験して動物界に行くとかね。まあそういう感じになるわけだけど、優れた魂は死んだら報身となり、そしてそれをジャンプ台として仏陀になりますよっていうことだね。
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