yoga school kailas

◎ヨーガの障害

【本文】
ヴィヤーディ・スティヤーナ・サンシャヤ・プラマーダーラシャーヴィラティ・
ブラーニダルシャナーラブダブーミカトヴァーナヴァスティタトヴァーニ
チッタヴィクシェーパーステーンタラーヤーハ

ヨーガに対する障害とは、病気、無気力、疑念、怠惰、落ち着きのなさ、執着、誤った見解、サマーディに入れない心の状態、サマーディに入っても長くとどまれない心の状態など、心の散動状態をいうのである。

 はい。これも読んで字のごとくなので、分かりますね。つまりこれは逆の言い方をすると、これらがあるとヨーガの障害になるから除かなきゃいけない。
 まず病気ってあるけども、当然病気であるとわれわれの精神というのは悪い方向に向かったり、弱くなったりする。だからヨーガっていうのは、当然まず肉体から入るわけだけど、あまりにも健康第一主義になってそれを追い求めるのは駄目だけども、ある程度心身のリフレッシュ状態というのは作っておいた方がいい。
 仏教では軽安というけども、肉体のナーディ・気道がしっかり通って、ある程度体が軽快な状態がないと、なかなかいいサマーディに入れない。
 ただカルマによって病気になったり浄化のときは別だよ。それはもうしょうがないというか、その状態の中で努力しなきゃいけないけど。日々自分のできる努力はした方がいい。
 例えば日々疲れてても、呼吸法やったりしてしっかり体をリフレッシュさせるとか、そういうことをしっかりして自分の――健康オタクみたに健康を追い求める必要はないけども(笑)――最低限のリフレッシュした状態は作っておかなきゃいけない。そうじゃないと、なかなか病んだ体や心では深い瞑想に入りにくいですよと。
 はい、そして無気力、疑念、怠惰、落ち着きのなさ、執着、誤った見解――この辺は分かるよね。こういった心の悪しき状態があると駄目だと。
 サマーディに入れない心の状態――これはちょっと曖昧だけどね。サマーディに入れないような、つまり集中がなかなかできないような状態ということですね。
 そして、入っても長くとどまれない状態――これもちょっと曖昧ですけど。そういったものがあると、ヨーガを完成させる障害になりますよと。
 で、それがこの自在神を念じ、オームを唱えることによって、これらを破壊する――実際にそれだけで破壊されるとは思わないけども、破壊する手助けとなるというか、一助となるということだね。

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