ゴークラダース・デイとM(4)
Mは独居を愛していた。当時、Mはたっぷりと収入があったが、彼の部屋は簡素だった。小さな台の上にベッドがあり、テーブルの上には山積みになった本や紙、床の上にはマットが敷いてあった。1、2人の訪問客が来れば、Mは彼らと共にマットの上に座り、神について語られた。Mの生活スタイルと衣服は、彼の食生活と同じくらいシンプルだった。彼は夜に、牛乳と一緒に小さなグレート・ヨースタン・ホテルの食パンを一切れ食べた。
夕方には、一人の信者が彼の部屋のランプをつけ、香を炊くと、Mは話すのを止め、その場でマントラを静かに唱えた。彼は、瞑想のために別の部屋に行くということはしなかった。その後、彼は神について話し始め、キールタンを歌った。マンダカ・ウパニシャッド(2:2:5)から引用して、彼は仰った。
「『その非二元的な真我だけを知り、他の一切の話をやめなさい。』
神以外の何もののことも話してはいけない。
師は仰った。
『人間の生のゴールは神の実現だ』と。
すべての他の活動はその目標を達成するために行うべきだ。
キリストはこう仰っている。
『汝らは初めに神の王国と高潔を探し求めなさい。これらすべてのものはあなたに添えられるでしょう。』(マタイ6:33)」
Mは、ベルル僧院とドッキネッショルを2つの最も重要な聖地だと見なしていた。もしそれらの場所からの訪問客があれば、彼は話すのを止めてこう仰ったものだ。
「ああ、あなたは祝福されています! あなたはそれらの聖地からいらっしゃいました。私は年老いて、そこに行くことはできません。
だから、私はあなたの仲間という恩恵に浴しています。」
私たちは、Mの計り知れない信仰心と献身に驚いた。祭礼の時には、Mはベルル僧院を訪れた。信者達が師のプラサードを食べているのを見て、彼はよくこう仰った。
「師がたくさんのお口から召し上がっておられる。」
大勢の人たちを見るとすぐに、Mは仰った。
「人はそのような大勢の群衆をみると、神意識が目覚めます。」
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