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スワミ・トゥリヤーナンダの書簡集(48)

                           1915年10月23日

 親愛なるBへ

 昨日、久しぶりにあなたの手紙を受け取りました。あなたが健康で、自分の仕事に取り組んでいると知って、うれしく思っています。主だけが、彼の意思が何なのかを知っておられます。それは人間の知性を超えています。しかし、われわれが聖典や偉大な聖者から理解することは、次のようなことです。――彼は一切の善であられます。彼は、われわれにとってひどくつじつまが合わないように見えることの中でさえ善を生み出します。もし人がこの考えに確固たる信を持つならば、平安を得るでしょう。さもなければ、人は避けられない不安や苦しみを経験することになります。

 クリシュナはギーターの中でこうおっしゃっています。

「私が一切の供養と修行の究極目的であり、すべての世界のマヘーシュワラ(大自在主)であり、すべての生類の幸福を願う朋友であると知る人は、永遠なるシャーンティ(平安)の境地に達する。」[第五章.二十九節]

 われわれはあなたが人びとの苦しみについて書いていた描写を読んで、悲しみを感じます。しかし、わたしの心にある考えが浮かびました。これはあなたが心ゆくまで主に奉仕する素晴らしい機会なのです。わたしはあなたにスワミジの言葉を思い出してほしいと思います。

 「これらはあなたの前に現われた彼の多様な姿なのです。
  彼らを拒むなら、あなたはどこに神を探し求めるというのですか?」

 もしあなたが飢饉に打ちひしがれてる人びとにしっかりと奉仕するなら、それによって、間違いなくあなたは主に奉仕することになります。あなたがたみなに祝福あれ! 主はあなたに、彼に奉仕するための素晴らしい機会をお与えになっているのです。それを最大限に活かして、あなたの生命を祝福されたものにしてください。
 これ以上言うべきことが何かあるでしょうか? もしあなたが正しい態度で奉仕するなら、あなたの心の状態も良くなるでしょう。やってみてみてください。そうすれば、あなたは結果を見るでしょう。
 現実的な実践なしに、どうやって理解できるでしょうか? 欲望に関するあなたの問題は消えるでしょう。欲望は心の弱さ以外の何ものでもありません。ちょうど燃料を加えなければ、火は消えるように、同様に、あなたが欲望に喜びを供給しなければ、それはあなたから去っていきます。あなたが欲望を感じたときは、主に強く祈り、彼の助けを求めてください。そのあと、あなたは欲望が再び起こらないことに気づくでしょう。

 できる限り規則的にジャパと瞑想を実践してください。そして、あなたの仕事を単なる現世的な仕事と見なさずに、主への礼拝と見なしてください。

「おお、主よ、私が行なうどんな仕事も、あなたへの礼拝なのです。」[シヴァマーナサ・プージャ・ストートラム、四] 

「ゆえに、神に奉仕し、ヨーガに励むがよい。それこそが、あらゆる行為をする際の秘訣なのだ。][ギーター、第二章.五十節]

 普通の仕事が主への献身の精神で行なわれ、このように礼拝に変わるなら、ヨーガになるのです。そのような行ないは、大いなる偉業なのです! その仕事がエゴを消し去り、自身を神に明け渡して行なわれるとき、それは本当に礼拝になるのです。もしあなたがこのことを覚えておくことができるなら、それで十分です。もしすぐにすべてをうまく行なえなくても、何度もこれを実践してください。

                        最高の願いを込めて
                        トゥリヤーナンダ         

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