yoga school kailas

「私が見たアドブターナンダ」より抜粋(13)

「バブラームはときどき、僧院を出て、彼の親戚たちの家に泊まっていた。これについて、何人かはこう言って彼を非難した。

『バブラームはサードゥになったというのに。――彼は施しで生きるべきだ。それなのに、彼は親戚たちの中で贅沢な暮らしをしている。』

 それを耳にした時、僕は言った。

『兄弟よ、君はサードゥだ。君は自分の時間を瞑想と祈りと数珠を操ることに費やさなければいけない。なんで君は他人がやっていることを観察するために――彼らがどこに行ったとか何とか――で時を無駄にしているんだい?』」

「大勢で共同生活をしていると、意見の相違によって、人間関係がぎくしゃくしてくることはよくあることだ。しかし、不思議なことに、それは僕たちには一度も起こらなかった。僕たちがお互いを批判し合わなかったというわけではない。というより、あまりに頻繁に、ざっくばらんにやっていた。でも、次の瞬間には、愛がすべての悪感情を払しょくしてしまっていた。ときどき、あまりに辛辣な批判に、頭に血が上る者もいた。でもみんな、瞑想や祈りを続けていたおかげでとても冷静だったので、辛辣な言葉は僕たちの心にしこりを残さなかった。ブラザー・シャロト(シャラト)は忍耐において僕たちの中で誰よりも優れていて、それはあまりに素晴らしかったので、ロレンはこう言った。

『彼、シャラトはベレフィッシュの血を引いている。いったい彼は、熱くなることがあるのだろうか?』

 僕たちの中で年長のブラザー・ターラクは、すごく楽しくて、物まねばかりしていた。彼はときどき言ったものだ、

『ブラザー、もし僕が、君の経費で冗談を削減しても、怒るなよ。』

 しかし僕はそういうのが好きじゃなかったので言った。

『そんなふうにジョークを言うために君は家を出てきたのかい?』

 するとブラザー・ラカールは言った。

『ああ! 僕たちがやっていることは、師が行なっていたことの100分の1にも満たない。笑い過ぎて頭がクラクラするときがたくさんあったもの。
 よく涙が出るくらい大笑いして、お腹が割けないように両脇を抱えていなきゃいけなかった。何度、師に、話すのをやめてくださいと言ったものか。

「もういいです、もういいです。僕たちはもう耐えられません」

とね。』

 ブラザー・ラカールのこれらの言葉を聞いて、僕もそれらの場面を思い出し、沈黙した・・・・・・。」

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