「ダルマタ―と、真実在の開示」②
その領域から、
素晴らしい場所、
時間、
師、
メッセージ、
そして侍者と共に、
報身が自ら現われるでしょう。
◎場所
その場所は、純粋な光輝であり、
ガナヴューハ(荘厳の集まり)の領域であり、
五色の光、光輝、明瞭さの中の崇高なものであり、
すべての空間に広がる明快で輝く虹のようであり、
すべての空の領域、すべての方角へと広がります。
この美しい宮殿は、四つの門、五重層の壁と瓦、格子細工、
そして胸壁、手すり、軒などがあります。
宝石で飾られたカーテン、金襴、ヤクの尾、鈴の花飾り、
天蓋、旗などで満たされた空
女神たちの雲、望ましいものの敬愛の供養、光線によって囲まれ、
それらが内と外を覆います。
それらの数は無限であり、すべての空間を覆っています。
この宮殿の内側には、獅子、象、馬によって守られた王座、
孔雀、そして太陽と月、蓮華などがあります。
◎時間
時間とは、断固とした事象ではなく、
完全である存在の本性の基盤であり、
そして移動することでも、変化することでもありません。
サマンタバドラの時間は、永遠です。
すべてのものが完全であり同様である、
分別が生じる以前の心は、
最初から本質的に純粋な領域です。
◎師
師とは、大小の印を持つ五人の如来です。
それは、ヴァイローチャナ、アクショーブヤ、ラトナサンバヴァ、アミターバ、そしてアモーガシッディ、これらの五仏です。
そしてアーカーシャダートヴィーシュワリ―、ヴァジュラマーマキー、ブッダローチャナー、パーンダラヴァーシニー、サマヤターラーという五人の妃が、五仏と同様の装飾をつけ、五仏のそれぞれと抱擁しあっています。
彼らは青、白、黄、赤、緑の光を放射し、
下には、彼らの寂静の姿があり、
上空には、彼らの怒りの姿があります。
その怒りの姿とは、
ブッダヘールカ、ヴァジュラヘールカ、ラトナヘールカ、パドマカラヘールカ、ヘールカ・シュリーの五人であり、
五人のクローデーシュワリーたちが、彼らとともにあります。
――それらの詳細は、言葉では表現できません。
◎メッセージ
メッセージとは、絶対的完全性の領域であり、
たとえ言葉で表現しようとしたとしても、
表現することのできない、中心の拡大です。
◎侍者
侍者とは、それ自身が師にほかならない自己顕現です。
八人のパウォ(勇者)、八人のパモ(勇女)
四人の守衛と四人の守衛女
一元性の四十二の寂静の姿の中から、
六人は、彼らが彼ら自身で他を明らかにするために、
変化身としての聖者になるでしょう。
二人は、彼らが純粋な経験の連続体にとどまるので、法身にとどまるでしょう。
自己顕現の三十七の寂静神は、報身です。
そして24人の特別な側近がいます。
怒りの神々は、ガウリーやシンハムカーなどの16人の激怒した女性や、
四人の門番、二十八人のヨーギニーなどです。
五十八の怒りの形状の中から、
四十八は、特別な側近を作り上げます。
彼らは、燃え上がる炎と紋章を着け、恐るべき歯を見せ、恐ろしいダンスを踊ります。
自己顕現としての報身が、曼荼羅のように存在します。
しかし、衆生の目に明白な形で現われる寂静な姿と怒りの姿はすべて、報身ではなく変化身なのです。
これらの素晴らしい場所、時間、師、メッセージ、侍者という五つのものはすべて、
自己顕現であり、それらには善も悪もないのです。
それらすべてから、素晴らしく豊富な光の放射線が、
チラチラと光輝いています。
それらは、あらゆる形で衆生に恩恵を与える、
衆生の指導者たちの領域です。
それらの偏在する美しい領域は、
普通の衆生には、見ることはできません。
想像不可能であり、ありのままに自己顕現する空性は、
そのように、過去・現在・未来の勝者の自己顕現なのです。