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グル・プールニマ

 今日は、一年で最も祝福が強い満月とされるグル・プールニマ(グル(師)の満月)と呼ばれる満月です。

 この日は、師がいる人は師に、いない人は古からの偉大なる師方に、供養や感謝を捧げるといいでしょう。

 祭壇に供物を捧げたり、心の中で師を瞑想したり、礼拝したり、賛歌を歌ったりするといいでしょう。

 またこの日は、新たなる誓いや決意を立てるのに良い日だともされているので、今日からまた新しく生まれ変わる気持ちで、心を新たにして決意や誓いを胸に刻むのもいいでしょう。

 そして師への最高の供養と礼拝は、師の教えを実践することであるといわれますので、今日を境に、師の教えを実践し成就することで師の恩に報いることを決意するといいでしょう。

「グル・プールニマ(グルの満月)のメッセージ」

  ――スワーミー・シヴァーナンダ

1956年

「汝の真我を知って、自由になれ!」

 『人々は、模倣するためのモデルをもたないと、ほとんど向上することはない。』と、オリヴァー・ゴールドスミスは言った。
 『耳を持つ者に聞かせよ。眼を持つ者に見させよ』と、イエス・キリストは言った。

 古から、真理の灯、神聖なる美と不死の灯、人生の不朽の真義の灯、霊性の光明の秘密の灯は、偉大なる卓越した魂たち、人類の師たち、命をかけるに値するものの保管者たちを通じて伝えられてきた。

 誘惑してくる無数の存在と経験で覆われた人生という、広大で無秩序に広がった学校で、本性そのものであり、驚くほどずば抜けて優秀な教師は、厄介な問題、不可思議なこと、例外的なこと、それらすべてを解決するための手段を提供する。

 『眼を持つ者に見させよ』というメッセージは常にそこにあり、それを聞く者もそこにいる。しかし、故意に眼と耳を閉じる者たちは、自分で作り上げた迷妄という暗闇の中で、無駄に眠っている。なぜなら、起きようという意欲との相互作用がそこにない限り、覚醒は真の効果を発揮できないからだ。

 ゆえに、誠実さ、真面目さ、信、学ぼうという意欲は、すべての求道者が持たねばならない第一の絶対不可欠な必需品である。それから彼は、虚偽から本物を、好ましくないものから好ましいものを、不適合なものから助けになるものをより分ける冷静な識別智という恩恵を得るべきである。そうしてその後に、無条件の信と、貫き通すという精神をもって、選んだものを決して掴んで離さないという確固たる決心をし、妥協なき忍耐をもって理想を追求しなければならない。

 グルと弟子の関係は、相対的理解、現世的な反復運動の感覚を軸に回っているときは、ほとんど長続きしない。人はどのように師にお仕えできたら一番いいのか? 一番最高な方法は、明快で先入観のない理解によって拍車を掛けられた絶対の服従を通じて、彼をこの上もなく喜ばすことだ。師に捧げられた最も実りある奉仕は、彼の教えの非常に明晰な実例となるだろう。

 真理の探究者たちよ! グル・プールニマの聖なる時に、改めて人類の師たちへの奉仕、彼らが生きた理想、彼らに授けられた教えに献身しなさい。平和と慈愛、すべての衆生への無私の愛、苦しむ者たち、寄る辺のない者たちへの熱心な奉仕、あなたの性質の浄化と改良、あらゆる有益なもの、価値のあるものの育成と、粗野、がさつ、卑劣、不純なものすべての滅却という彼らのメッセージに耳を傾けなさい。

 目的を忘れてはいけない。
 真理はリアルであり、非真理は放棄すべきである。
 成功はリアルであり、失敗は推進力である。
 美徳はリアルであり、それをただ口にするだけならば悪である。
 愛はリアルであり、嫌悪は見当違いの衝動である。
 幸福はリアルであり、苦しみは自己欺瞞である。
 生はリアルであり、死は生そのものの変化した相にすぎない。
 これらを忘れてはいけない。
 常に、より良きものに向かいなさい。

 瞑想し、平穏と内なる光明の暁を迎え入れなさい。内省し、世俗の欲望の垢を清めなさい。熟考し、非真実から真実をより分けなさい。
 色彩と劇、素直さと欺瞞、情熱と軽蔑、称賛と中傷というこの地上のパノラマの真っただ中で、初めから終わりまで、満ちては欠け、欠けては満ちてゆく人生を通じて、神の愛と平衡、美と幸福を、あなたの静まり返った心の中に、あなたの本質的な精神の本性の聖所の中に見出しなさい。
 目撃者であれ! 自分自身を知りなさい、そして自由でありなさい!

 過去と現在のブラフマヴィディヤー・グル方の祝福が、あなた方皆に常にあらんことを!

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