グル・バクティヨーガ(44)「グルの恩寵の至福」
◎グルの恩寵の至福
グルの蓮華の御足の下に帰依処を求めることによって弟子が経験する至高の至福は、三界のどんな幸福も比べものにならない。
グルと争ったり、グルを裁判所に引きずっていってはいけない(どちらが正しいかなどの議論をグルとの間でしてはならない)。
地獄への直行便のパスポートは、グルの命令への不服従である。
グルや賢者との交際は、人間の人生において生かされるべき稀な好機である。
あらゆる智慧の獲得、特に真我の尊ぶべき智慧は、グルから受け取らなければならない。
グル・シッシャ・パラムパラ(師弟の系統)の伝統的メソッドによる霊性の叡智の獲得は、真理の守護のために知的能力を正確に開示するための大いなる助けとなる。
弟子にとって、智慧の開示をさらに上回る最高に重要なものは、ヒンドゥーの伝統によると、神そのものとして礼拝されるべきグルの祝福である。
シッシャ(弟子)にとって、グルの慈悲深き恩寵がすべてである。智慧の扉を開くのはこの恩寵なのだ。
自己の明け渡しとは、グルに自己を完全に明け渡すということである。
欲望とエゴイズムは、グルへの自己の明け渡しに一歩ごとに反抗してくる。
主クリシュナは、グル・サンディーパニの足元に座った。彼はグルに奉仕したのだ。彼はグルに食物を運んだ。主ラーマにはグル・ヴァシシュタがいて、彼にウパデーシャを与えられた。デーヴァ(神々)たちも、ブリハスパティをグルとしている。神聖なるものの中の最高者たちでさえ、グル・ダクシナムールティ(シヴァ神が人々を導くために、グルのフォームをとった姿)の御足のもとに座った。
サーダナーの秘密の道は、グルの恩寵を通じてのみ知りうるのだ。
あなたが誠実に真剣に神に祈るならば、神はグルの姿であなたのところに来てくださる。