スワミ・ヴィヴェーカーナンダの言葉(3)
5.
「『出家修行者の歌』
汝の束縛を断て!
輝く黄金や光鈍きものや貴金属などの汝をくくれるもの、
愛と憎しみ、善と悪――すべての相対の大群を断て。
知れ! 愛撫であれ鞭打ちであれ、奴隷は奴隷、自由でないことを。
束縛は黄金であっても縛る力は弱くない。
それゆえ、それらの足かせを断て。勇敢なる出家修行者よ!
唱えよ!
オーム タット サット オーム!
肉体、それがあろうとなかろうと、もう心に留めるな。
その使命は果たされる。カルマは自然に尽きるままに。
ある者はそれを花輪で飾り、他の者はそれを足蹴にする。この世間は無だと言おう。
称賛も非難もない。そこでは、称賛する者・される者、非難する者・される者――皆一つなり。
それゆえ、彼は平静なれ。勇敢なる出家修行者よ!
唱えよ!
オーム タット サット オーム!
真理を知れる者はほんのわずかだ。
他の者は汝を憎むであろう。
そして汝、偉大なる真理の具現者である汝をあざ笑う。
だが、気にするな。
行け! 汝、自由なる汝よ。
そこかしこに趣いて、
救え! マーヤーのヴェールに覆われし暗黒から、彼らを救え。
苦痛の恐怖も、快楽への願いも、ともに超越して行こう。勇敢なる出家修行者よ!
唱えよ!
オーム タット サット オーム!」