「誓願の歌」
精神的輝きの状態に達するまでは、
たとえ、この山の隠遁地で飢え死にしようとも、
施しや、死者に捧げられた供物は受けまい。
寒さに死のうとも、衣を乞いに降りていくまい。
たとえ悲しみに死のうとも、
世俗の享楽を求めて降りていくまい。
たとえ病に死のうとも、薬を求めて降りていくまい。
身・口・意に於いて乱れず、
覚者になるために精進しよう。
おお、グルよ、イダムよ、
これらの誓いを果たせるよう、祝福してください。
ダーキニーと、ダルマの守護神たちが、
その行為の力によって、わたしを支えてくれるように。
真理を得ることを追求することなく
誓いを破って生きるよりは、死ぬほうがいい。
もし私がこの誓願を破ろうとするなら、
願わくば守護神たちよ、わたしの命を奪ってください。
おお、グルよ、イダムよ、
次の生でも正法と出会い、覚者の境地へと精進のできる、
人間の身体を持って生まれるように、
慈悲によって、わたしを祝福してください。
おお、主ナーローパの息子よ、
願わくばこの行者が、寂静の地に堅く踏みとどまり続けることができますように。
願わくばマーヤーの世界の喜びが私を惑わさず
瞑想の深みを増してください。
内的寂静の湖に執着することなく、
わたしのうちに、超越的洞察力の花が咲きますように。
移り変わる識別の思いを生起させることなく、
悲観念的状態の葉が、広がりますように。
独居するわたしが知的争いに煩わされず、
智慧と覚醒の果実を熟しますように。
マーラたちがわたしをかき乱さず
己の真の心の智慧のうちに満足を見出しますように。
方便の道を躊躇することなく、
息子が、父の志を継げますように。
おお、その本質が不動である、慈悲深きグルよ、
願わくばこの托鉢僧が、山の隠遁地で、
完成を得られるよう、祝福してください。
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