2011年インド修行旅行記(1)「ウッタルカシー合宿修行」
8月13日から3週間ほど、ヨーガ教室の仲間36名ほどで、インド修行旅行に行って来ました。
日記などはつけていませんでしたし、帰国後少し日数が経ってしまったので、若干うろ覚えになりますが、簡単な旅行記を書いてみたいと思います。
今回、最初の目的地はガンゴートリーおよびゴームクでした。
ガンゴートリーは、ガンガー源流のヒマラヤの聖地です。そこからさらに徒歩で半日ほどヒマラヤを登ると、実際にガンガーが吹き出ているゴームクがあります。
このガンゴートリーやゴームクは、インドにおける最高の聖地の一つです。ガンガー(ガンジス河)が神聖視されているのは周知の事実ですが、その源ですからね。その、まだ誰にも汚されていないガンガーの水は、ものすごい浄化力があるといわれます。
私は過去にここに一人で二回行き、またヨーガ教室の仲間と共にさらに二回、計四回行きました。
ここは神の国と見まがうほどの素晴らしい景色が広がるだけではなく、いるだけでエネルギーが上がり、深い瞑想に入ってしまうような、修行にはもってこいの場所です。ですから今回のインド旅行で、私が一番みんなを連れて行きたかったのも、またみんなが一番楽しみにしていたのも、このガンゴートリーおよびゴームクでした。
一行はまずリシケシのヨーガニケタンのゲストハウスに一泊し、翌日の早朝にガンゴートリーに向けて専用バスで出発しました。
この時期はまだ雨期なので、ヒマラヤはよく土砂崩れが起きます。そうすると慣れたもので、ユンボなどの重機がどこからともなくやってきて、すぐに復旧作業に入ります。
我々もその土砂崩れに道を閉ざされてしまい、しばらく足止めを食らうことになりました。そしてその日は時間的にガンゴートリーまで行くのは無理になってしまったので、中間のウッタルカシーという町で一泊することになりました。
その夜は大雨が降り続き、残念なニュースが入ってきました。ウッタルカシーからガンゴートリーまでの道が、4カ所ほどひどい土砂崩れで通行止めになり、復旧のめどが立たないというのです。さらには、ウッタルカシーとリシケシの間も通行止めになってしまいました。つまり我々は期せずして、ウッタルカシーに閉じ込められてしまったのです笑。
私は過去に、同じように土砂崩れによる通行止めに合い、その土砂崩れを徒歩で乗り越えて、ヒッチハイクでガンゴートリーまで行ったこともありました。しかし今回は30名以上の大人数なので、あまりそういうことも気軽にできません。そしてそれ以上に、状況が予想以上にひどかったのです。それは地元の人も「こんなのは初めてだ」というほどの大雨で、ガンガーも大氾濫していました。そして土砂崩れによる通行止めの箇所も増えていき、しまいには9カ所になってしまったのです。
我々は何とかガンゴートリーに行けることを期待しつつも、ウッタルカシーに閉じ込められたのも神の意思と思い、このヒマラヤの小さな町で、「修行合宿」をおこなうことにしました。途中休憩を挟みつつも、朝・昼・晩と数時間ずつ、様々なヨーガや瞑想に励み、また勉強会などをおこないました。今回はゴームク巡礼よりも、ウッタルカシーでの修行合宿が、神の意思だったのかも知れません。
ウッタルカシー滞在の後半の修行中、感動的なことがありました。やっと雨がやんできたので、その日はホテルの中庭の芝生で修行をしていました。雨がやんだとはいえ、空はまだ曇で覆われています。しかし皆でラーマ神のマントラを唱えていると、急に雲間から太陽の光が差し込んできたのです! 「さすが『ラグ族の太陽』と呼ばれるラーマだ!」と、みんな感動していました。
-
前の記事
新曲「あなたの愛に」 -
次の記事
2011年インド修行旅行記(2)「Tさんの振動」