yoga school kailas

Mとサティシュ・チャンドラナート(5)

◎1924年9月29日 モルトン・インスティテューション

 午後だった。ある紳士が学校の校長のMに会いにバスマティ・パブリケーション・オフィスからやって来た。
 彼はバスマティとマナシの刊行誌に掲載されているカタムリタの抜粋を読み、シュリーマという仮名で作品を書いたその著者に会いたいと思ったのであった。
 私はその紳士に階下で会い、彼にこのように話した。

「マヘンドラ・バーブは人々に自分のことを知られたくないのです。ですからカタムリタの中で、シュリーマ、マスター、モニ、Mといったさまざまな名前を使ったのです。
 彼は実際的に、シュリー・ラーマクリシュナのメッセージを世界に広めたいと思っておいででした。
 カタムリタの扉ページに、『シュリーマ・カティタ(シュリーマが語ったこと)』と綴られています。
 これには深い意味があるのです。彼は昔の日記を開き、シュリー・ラーマクリシュナに関するこれらのエピソードを瞑想し、それを書き取らせました。
 そして彼に指示された人が、彼の言葉を書いたのです。
 このようにして、カタムリタが誕生しました。
 それゆえに、扉ページには『彼によって書かれた』ではなく、『彼によって語られた』と書いてあるのです。」

紳士「なんと! 」

 われわれがMのところに行くと、二人の信者がMと共にいた。
 一人の信者がこう尋ねた。

「瞑想に座ると、心がどうでもよいことに彷徨ってしまいます。」

M「瞑想は定期的にする必要がある。そうすれば、心は徐々に支配下に置かれてくる。」

 また別の信者がこう尋ねた。

「師のお肌はどのような感じでしたか?」

M「ホーリーマザーは、師のお肌はミルクと赤い絵の具を混ぜたようだと仰っていたよ。
 われわれが師にお会いしたときは、そういう感じではなかったけどねえ。お髭は少しグレーの色に変わってきていたね。」

紳士「どうか、その手で私の頭に触れてください。あなたの祝福された手は、師に奉仕なさった手です。そしてずっと師の御足に触れてこられました。」

M「こんなどこにでもあるような手に触れて、何が得られるというのですか?
 どうか、時々ドッキネッショルをお尋ねになってください。
 師の祝福された御足は、あそこにあるすべての塵にお触れになられました。
 パンチャヴァティ、ベルの樹、松の樹は、師をずっと見てきました。
 それらの木々の人生は祝福されております。
 それに、母なる神の寺院から霊性の閃きを受けるでしょう。
 それゆえに、どうか、その場所をお尋ねになってください。」

 バスマティのオフィスから来た紳士は、言葉がでなくなり、圧倒された。
 

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