yoga school kailas

(8)「菩提心」③

◎供養

 まずあなたは、喜びに満ち、美しく整えられた、清らかな場所で、
 祭壇にブッダの像やその他の神聖なものを設置してください。
 
 そしてあなたは、あなたの目の前に、大海のような雲の堆積が押し寄せ、
 その上にブッダとブッダの子(菩薩)たちが乗っている光景を観想します。

 そして心の中で彼らを招待し、水、装飾品、衣などを彼らにささげます。 
 美しく開いた蓮華の印を組み、
 美しい旋律の称賛の言葉を唱え、
 自分が彼らの無数の化身の前に立っていることを観想しながら、一心に、彼らに礼拝させていただきます。
 この礼拝から生じる功徳は、膨大なものです。

 そして次に、観想の中で
 次のように唱えながら、
 これ以上にないほどの広大な規模の供物を捧げます。
 

 花、芳香、灯明、食物、水、
 天蓋、飾り付けられた傘、音楽、
 王家の旗、ヤクの尾、太鼓など、
 わたしの身体、わたしの富、わたしの大切な所有物、
 わたしは、ブッダ、ブッダの子、衆生の師に、それらを捧げ奉る。

 わたしは、神々の世界の宝石の花飾りと、
 美しい旋律の雨、楽しい歌と、
 そして、数百の装飾品とで飾られた、
 美しい宮殿を捧げ奉る。

 わたしは、宝石、山々、果樹園と、
 白鳥が泳ぐ蓮華の池と、
 甘い芳香が漂い、花と果物がたわわなる、如意樹を捧げ奉る。

 わたしは、雲ひとつ無い空の太陽と月の光線によって開いた
 美しい蓮華の花と、
 香り高く、涼しく、楽しいサンダルの香りのするそよ風、
 洞窟、岩山、快適な草原、
 涼しい水で満たされた池を捧げ奉る。

 わたしは、星々の花飾りによって囲まれた
 秋の夜の白い月と、
 そして、千の光線の美しさの中で輝く太陽と、
 四つの大陸の世界のすべての装飾品とを捧げ奉る。

 わたしは、数億の世界の天体の大海、
 周囲の山々に堆積した富を
 ブッダとブッダの子とに供養し奉る。

 慈悲深き者たちへ、立派な礼拝堂を、わたしは供養し奉る。
 幸福の水瓶、如意樹、如意牛と、
 七つの国の紋章、八つの吉兆の品々、
 そして、転輪王の七つの宝を、捧げ奉る。

 外的・内的・神秘的な供物の海を、
 わたしは捧げ奉る。

 わたしは、美しくまばゆい楼閣と、
 芳香と、癒しの蜂蜜と、
 明るく光輝く灯明、風味のよい食物、美しい音楽と、
 楽しく旋律された歌の大海とを、捧げ奉る。

 すべてのブッダとブッダの子たちが、
 多くの神々の礼拝の雲によって、喜ばれますように。

◎懺悔

 輪廻の原因になった行為、
 そのような行為にわたしを駆り立てた、
 無始の過去からの、習慣的行為、習慣的思考によって、
 わたしが行なってきた悪業を、懺悔させてください。

◎随喜
 
 わたしが常に、衆生の功徳の広大な蓄えを喜べますように。

◎懇願

 衆生が人生の真の意味を探求するために、
 ブッダとブッダの子たちが、無上の法の車輪を回し続けることを懇願し続けます。
 一人の例外もなく、ただただすべての衆生の救済のために。

◎祈願

 わたしは、ブッダとブッダの子たちがいつまでもこの世にとどまられ、ニルヴァーナに入らないことを祈願します。
 輪廻の海が空っぽになるまで。

◎回向
 
 これらの善業によって、わたしと、すべての衆生が
 一人の例外もなく、ブッダフッドへの大きな橋を架けられますように。

 ちょうど、きれいに洗濯された一着の服は
 染められた色に輝くように、
 これらの加行によって浄化されたとき、
 あなたの存在の土台である心は、荘厳に光り輝きます。

 そしてこれは、過去世から積み重ねてきた、はかり知れない功徳の結果なのです。
 

 その後、あなたは、ブッダ・ダルマ・サンガの三宝に帰依し、
 ブッダとブッダの子(菩薩)たちに、次のように祈ります。

 ――過去において、ブッダとその子たちが、衆生のために、全智を得るために、菩提心を習得し続けたように、
 わたしも、今日から進んで、衆生の幸福のために、全智を得るために、菩提心を習得し続けよう。

 まだ輪廻の大海を渡っていない人々を、わたしに渡らさせてください。

 まだ自由でない人々を、わたしに自由にさせてください。

 まだ安らいでない人々を、わたしに安らがせてください。

 すべての衆生が、ニルヴァーナに安住しますように。

 このような祈りを、昼に三回、夜に三回、毎日行なってください。

 まず最初に、上記のような祈りの言葉を口に出して、あなたの人生の目的を決意します。

 そして次に、実際の行為によって、あなたの人生の目的の実行に着手します。

 そして次に、目的の決意と実行を堅固にさせ、純粋にするために、次のように唱えます。

 ――今やわたしは、すべての衆生の精神的なよりどころとなった。
 わたしのような者でさえ、「菩薩」や「ブッダの子」という名前を得ることができた。
 そして私には、この輪廻の世界において、衆生のための行動への恐れはない。
 常に慈悲を抱くことで、常に衆生の幸福に関わっていることで、それだけで、
 わたしの人生は意味あるものになった。

 「菩提心」という苗を植え、
 「純粋な心」という栄養のある土の中で、
 それらの強さを保つことに、それらの純粋さを保つことに、善行を増やすことに努力をしてください。

 わたしは、衆生の苦しみを引き受けよう。
 ――そして、わたしの行為によって、すべての衆生が幸せになりますように。

 そして、彼らが全智を悟るまで、絶対に幸せから引き離されませんように。

 わたしは、確定された決意の集積である四無量心を培おう。

 渇愛と嫌悪の寄せ集めを、四無量心の思索で浄化しよう。

 そして、これに反するものはすべて放棄することで、心を守ろう。

 わたしは、人生の目的の実行の集積である六つのパーラミターを修行しよう。

 そして、それらに反するすべてのことを避ける努力をしよう。

 いつも警戒していることによって、心のそれらの様相を保つことによって、
 そして、正智の持続の専念によって、
 わたしは、不善業であるものを放棄しよう、そして、善業の海を創ろう。

share

  • Twitterにシェアする
  • Facebookにシェアする
  • Lineにシェアする