過去の行ないの現われ、現在の心の現われ
自分に起きるすべての現象は
過去に自分が行なった行為が返ってきているだけです
そして、現象に対してどのように自分が思うか、感じるか、引っかかるか、とらわれるか、嫌悪するか
それらは、現在の自分の心の状態の現われです
そのように如実に知れば、人生はわかりやすくなります
たとえば、ある人に、
①傲慢な言葉を言われて、
②嫌な思いをした場合、
①そのようなことを言われたのは、過去に自分が誰かに傲慢な言葉を言ったからであり、
②それを言われて嫌な思いをするのは、自分の中にもまだ傲慢な心があるからです
だから私たちはまず、心の浄化に励まなければなりません
たとえば上の例で言えば、傲慢な心が自分の中から浄化されれば
カルマによって誰かに傲慢なことを言われても、それに対して自分の心は動くことは無いでしょう
こうしてただ現象だけが淡々と生じては消え、カルマは浄化されていくのです
しかし心のけがれをそのままにしておくなら
カルマの果報が現象化するたびに心が動き、引っかかり
また新たなカルマを積んでしまい、
苦しみのカルマの輪が終わることはありません
だから最も大事なのは、誰かを非難することでも、現象に文句や不満を言うことでもなく
ただただ、自己の心を浄化することなのです
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9月24日 勉強会 修行の基礎 「修行を進める5つの要素」より抜粋