要約・ラーマクリシュナの生涯(33)「弟子たちへの様々な指導」(3)
◎「わたしのことをどう思うか?」
ラーマクリシュナはよく弟子たちに、突然、「さて、お前はわたしのことをどう思うか?」と尋ねることがあった。それに対して弟子たちはさまざまに異なる答え方をした。たとえば「真のサードゥ」「真のバクタ」「マハープルシャ(偉大なる魂)」「シッダープルシャ(成就した魂)」「アヴァターラ(神の化身)」「シュリー・チャイタニヤご自身」「シヴァご自身」「神」などであった。
神の化身の存在を信じないブラーフモー・サマージの会員の中には、「クリシュナ、ブッダ、イエス、チャイタニヤと並ぶ神の愛人」と答えた人もいた。
ウイリアムというキリスト教徒は、「あなたは神の子イエス・キリスト、永遠の意識の権化であられる」と答えた。このウイリアムはラーマクリシュナに数回会っただけで、ラーマクリシュナがアヴァターラ(神の化身)であることを確信した。後にラーマクリシュナの助言に従って世を放棄し、バンジャーブ北方のヒマーラヤに行って苦行を積み、その地で生涯を終えた。