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涙に声を詰まらせて

 後に、チベットの諸師がチャンチュプ・ウーに、チベットにやってきたパンディタたちの徳について尋ねると、「彼にはこれこれの徳があった。彼にはこれこれの徳があった」と答えた。しかしアティーシャの徳について尋ねられると、チャンチュプ・ウーは空を見つめ、涙に声を詰まらせて、
「彼の徳は、えーと・・・・・・彼の徳は、えーと・・・・・・」
と言うだけであった。つまりアティーシャの徳と、アティーシャに対するチャンチュプ・ウーの信は、言葉では表せないほどのものだったのである。

(「チベット仏教カダム派史」より)

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