yoga school kailas

悟りの書

 さて、とても面白い夢を見たので、書き記しておきたいと思います。

 ・・・といっても、よく考えたらほとんど書けない(笑)!

 というのは、その夢というのは、普通の夢ではなくて、夢の中で心の奥深くに入っていった、いわば瞑想体験なので、しかもかなり深い瞑想体験なので、ちょっと表現不可能な部分が多い。
 これは「夢のヨーガ」というよりは、どちらかというと「光のヨーガ」や「バルドのヨーガ」の世界ですね。

 しかし表現可能な、イメージ的な部分で、面白い部分を書いてみたいと思います。

 ある種の深い心の世界に入る。
 ある種の幾何学模様が、うねっている。
 ヨーガ教室の生徒たちがいる。
 私が、指導をしている。
「このレベルの心の世界に入ってくると、『悟りの書』を読むことができるんだよ。」

 そこには、石のようなものでできた『悟りの書』の表紙のようなものがある。
 K君が挑戦してみるが、失敗する。
 私が挑戦してみる。
 『悟りの書』を手にとることができた。
 日本語ではない文字で何か書いてある。読めない。集中しないと消えてしまいそうになる。

 ここで私は、意識的に睡眠から少しだけ眼を覚ましてみました。すると、眼を覚ました現実の世界でも、うっすらと、『悟りの書』の残像が見える! でもやっぱり、何が書いてあるかは読めない。

 そこでもう一度、同じ世界へと入っていきました。

 すると空間が、こう告げました。

 「帰依。帰依が一番大事だ。帰依がないと、悟りは得られない。」

 その空間は原初的な光がにじみ出ている。なんとも表現できない。しかし多分、もう少しこの世界に慣れてきたら、もっと表現できるだろう。

 まあ、言葉で伝えられることはこれくらいですが、今回、改めて感じたことを書きますと、こういう深い心の中へ入らなければ本来は瞑想とはいえないわけだけど、同時に、準備をしっかりしていないと、これは危険なことでもあります。
 「瞑想ごっこ」ならいいけれど、何かの拍子で本当に深い世界に入ってしまった場合、基礎ができていないと、逆に最悪の世界に引き込まれたり、精神をおかしくしてしまうこともあるでしょう。

 ここでいう基礎とは、たとえば帰依、菩提心、慈悲、功徳、教学、戒律、懺悔、あるいは肉体的な修行も含めて、あらゆる修行の要素ですね。それらを、もう徹底的に積むべきです。ものすごくたくさん、徹底的に積むべきです。
 結局、「心がすべて」です。しかしそのすべてである心を浄化するには、この現実世界における「正しい生き方」や「正しい修行」が必要です。
 特に、本当に瞑想を達成したいと思う人は、できれば「縁ある正しい師」について、プライドも自我もすべて投げ出して、全身全霊の帰依をすることをお勧めします。
 それから、アストラルレベルのバルドを旅する場合は、もちろん徹底したイメージの浄化も必要でしょう。そのためには、悪いイメージの修習をしないこと、悪い考えを持たないこと、そして日々生起過程の瞑想をしたり、すべての世界を至高者や仏陀やグルの現われと見るとか、そういう修習が必要ですね。アストラルレベルのバルドでは、ほんの少しの心の要素の変化で、世界が劇的に変化します。

 もう一度言うと、「瞑想ごっこ」や「精神世界ごっこ」で楽しむだけなら問題ありませんが、本当に心の深奥に入っていこうとする場合は、こういった準備は絶対に必要です。

 それでは皆さん、健闘を祈ります。いつか、かの世界でお会いしましょう。

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