yoga school kailas

忍耐・快活・勤勉


 医学校に入りたての頃、学生には傷口のうみを洗ったり、死体を解剖したりする仕事がある。これを嫌い、早々に医科大学を辞める学生もいる。これは重大な過ちである。
 最初は誰でも慣れないものである、しかし勉学を続けていき、病理学、薬学、手術、病理解剖学、細菌学を学ぶ。後半の勉強はとても興味あるものになり、楽しみになってくる。

 多くの人は、心の集中という修行を、難しく考えて、途中でやめてしまいがちだ。これは前記の医大の学生と同様に、大きな誤りを犯している。肉体意識を克服しようとしている修行の当初は、困難で嫌なものに見える。暗中模索の格闘をしているようなものである。感情や考えは飽くことを知らず次々と現れては消える。しかしこの戦いを繰り返すうち、三年経てば心は冷静になり、純粋で強くなり、大きな喜びを得る。世界中の楽しみを全部合わせても、瞑想の喜びに匹敵するものはない。
 絶対に修行をやめてはならない。
 頑張って続けなさい。
 『忍耐』『快活』『勤勉』があれば、いつか必ず成功する。
 諦めてはならない。精神集中の妨げになる障害物を、深い内省で探し出し、一つずつ忍耐と努力で取り除いていきなさい。

 いつも快活で、心にムラがなく、心が集中していたら、あなたはヨーガに上達し、心の純粋さが増していると思うが良い。

――スワーミー・シヴァーナンダ

share

  • Twitterにシェアする
  • Facebookにシェアする
  • Lineにシェアする