循環
悪い思いを心に抱くと、
悪いプラーナの働きが活発になり、
身体は病み、
そして心の奥に眠っている、悪い、邪悪な、暗い意識が浮き出してくる。
それによってまた悪いプラーナが活発になる・・・という悪循環。
善い思いを心に抱くと、
良いプラーナの働きが活発になり、
身体は活力と歓喜に満ち、
そして心の奥に眠っている、善い、神聖な、明るい意識が浮き出してくる。
それによってまた良いプラーナが活発になる・・・という好循環。
好循環の中にいても、悪いカルマによる何かのきっかけによって、一瞬でも悪い思いをいだいたり、外的要因によってプラーナの状態が悪くなると、すぐに悪循環の中に引き込まれたりもする。
よって常に念正智し、どんなことがあっても善い思いを心に抱き続け、また身体的にも良いエネルギー状態をキープするよう、修行に励み続けることが肝要である。
悪循環によって積み重ねられた悪しきカルマは、後に大いなる苦しみと迷妄の因となる。
好循環によって積み重ねられた善きカルマは、後に大いなる幸福と覚醒の因となる。
よってもし悪循環に入っているとわかったら、すぐに好循環に戻し、真の幸福と覚醒を成就するまで、生きているうちにできるだけ善きカルマを積み続けるべきである。
「人がもしも悪いことをしたならば、それを繰り返すな。悪事を心がけるな。悪が積み重なるのは苦しみである。
人がもしも善いことをしたならば、それを繰り返せ。善いことを心がけよ。善いことが積み重なるのは楽しみである。
善をなすのを急げ。悪から心を退けよ。善をなすのにのろのろしたら、心は悪事をたのしむ。」
(ウダーナヴァルガ)
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