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強さの福音(1)


「強さの福音」

 ――スワミ・ヴィヴェーカーナンダの言葉より

・私は歳をとるにつれてますます、何事も「男らしさ」の中にあると思われるようになった。
 これが私の新しい福音である。
 悪さえも男らしくなせ。もし必要があるならば、大規模に悪であれ。

・人は実際に肉体的にも強くなるように教化されるべきだ。
 百万の羊などではなく、そのようなライオンが12人でもいれば、世界を征服するであろう。

◎前進する前に

・私は、揺れるということを知らない鉄のような意志とハートが欲しい。

・君たちは好きなように瞑想すればよい。だが私は、ライオンのハートを瞑想しよう。それは「強さ」を与えてくれる。

・純粋で利己心のない何人かの男女を私に与えたまえ。そうすれば私は世界を揺るがすだろう。

 これらは、雷電のような修行僧スワミ・ヴィヴェーカーナンダの言葉である。
 スワミ・ヴィヴェーカーナンダはその生涯において、極めて重大な使命を背負っていた。
 彼はこう記している。「私はここに、神の真の帰依者である人間の新たな秩序を創り上げるだろう。」 
 彼は 若者たちに大挙して名乗り出て来ることを願った。
 彼の言葉は炎のように燃え、エネルギーは彼の行為の手段であった。
 それに従って、若さという花が満開に咲き誇っている者たちのみが彼の言葉を遂行し得るであろうということを、彼は十分に理解していたのであった。
 しかしまた、スワミ・ヴィヴェーカーナンダが「若さ」という言葉で意味したことは、それ自体が学ぶべきテーマである。
 いずれにせよ、若者たちがスワミ・ヴィヴェーカーナンダの「強さ」と「信」というメッセージを学ぶならば、彼らの考え方、生き方は確実に大革命をきたすだろう。
 スワミ・ヴィヴェーカーナンダの生涯とメッセージの真の学びは、若者たちの優秀な人格を開発するのを手助けするだけではなく、それは彼のその生涯を通じてずっと、灯台のようにそびえ立ち、彼らを「強さ」「純粋さ」「陽気さ」の道を常に歩んでいけるように導いているのだ。
 スワミ・ヴィヴェーカーナンダの作品は、パワーと霊性の閃きを降り注いでいる。
 彼の手紙や講演を学ぶということは、「強さ」と「信」という打ち寄せる波の中で沐浴するということである。
 彼の手紙は、エネルギーと熱意に満ちている。
 人は真面目に彼の手紙を読むことによって、彼の精神と熱意を吸収することができるだろう。

 彼自身が、その鼓動する手紙の一つに、このようにはっきりと述べられている。

「私はもうこれ以上書くことはできない・・・・・・これだけをあなたに伝える。この手紙を読む人は皆、私の精神を吸収するだろう! 信用してください! まるで誰かがこのように書くために私の手を動かしているように感じます・・・・・・」

 彼はあるとき、このように断言している。

「私は至る所で人々に霊性の閃きを与えよう。世界が、”神と一つである”と知るまでは・・・・・・」

 つまり、彼は肉体的には存在していないけれども、いまだわれわれを鼓舞してくれる作品を通じて生き、働いているのである。
 ゆえに、本当にスワミ・ヴィヴェーカーナンダのライオンのような模範を追い求めて、自らの性格、人格を作り上げたいと願う者たちは、彼の人生、メッセージを、開かれたハートで受け入れようとする気持ちを持って熱心に学ぶべきである。
 この作品は、その燃えるような僧の火山のように激しい人格から噴き出した並外れた力にとっては、針の穴のようなはけ口にすぎない。
 これらの言葉に含まれた力を吸収し、それぞれのメッセージを読んだ後に、少し黙想して、それを自分の人格に一致させなさい。
 われわれはそれらの素晴らしい教えを実践に移すために適した手段を成し遂げ、絶えずそのメッセージを生きるよう努めるべきである。
 このようにして、われわれはスワミ・ヴィヴェーカーナンダの精神を吸収し、結果として、雄大な人格を開発するのだ。

――スワミ・プルショーッタマーナンダ

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