全身全霊
人々は常に利益を追い求める。彼らはいつも肉体の安穏を追いかける。どうやって楽な生活をするか、いかにして美味しい物を食べるかということしか考えない。いったい誰が本当に神を求めているというのか。
自分の生涯を『彼』の足下に委ねることができなくてはならない。君たちは自分の全身全霊を、できるならそれ以上を、彼に捧げなくてはならない。
彼が君たちに仕事をお与えになったら、心と魂のすべてを込めて、あらん限りの力をそれに集中してやりなさい。それが終わったら、彼は次の仕事をお与えになるだろう。それも全力を尽くしてやり遂げるのだ。そのようにして君たちの全生涯を彼のお仕事に捧げよ。そうしていくつもの試練を経て初めて、彼は君たちにモークシャ(魂の自由、解放、解脱)をお与えになるのだ。
――スワミ・トゥリヤーナンダ