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ヴェーダーンタの実践(15)

19、カルマは、ジャダ(知性なきもの)である。
 そこには、ジーヴァの行為の結果を分配する分配者が存在するはずである。カルマ理論は、多様化された世界の性質(貧困、富豪、健康な人、病の人、非常に知性的な偉人、生まれながらの愚か者、体の虚弱な者、生まれながらの聴覚障害者、間抜けな人等)を、賢明に説明している。
 仕事の監督官は、日雇い労働者が為す仕事の能力と質に従って、下請のさまざまな労働者にどの程度賃金を与えるべきなのかを理解している。
 宇宙の主は、ジーヴァの行為とその動機を知り、それに応じて、彼らの行為の果報を割り振るのだ。

20、何度も何度も、あなたは多くのことを計画してきたが、神はそれとは違ったふうに物事の成り行きを決めておられる。
 皆には日々、この実際の経験がある。
 これは明らかに、人間を制御し、導いておられる至高なる力があるということを示唆している。
 あなたは善行を為すと、高揚感を覚え、満足するだろう。
 あなたは悪行を為すと、心配し、恐れるだろう。
 なぜ恐れるのか?
 これは、あなたの行為(カルマディヤクシャ)、そして心の活動を目撃しているあなたの意識の背後に、至高なる真我が存在しているということを示唆している。

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