ヴァイラーギャ・マーラー(放棄の花輪)(44)
第八章「猿まねをやめなさい」
42.アメリカ人のファッション
アメリカでは、ファッションが狂ったように広まっている――
女性は常に自分の化粧袋に、コンパクトやマニキュアを入れて持ち歩く。
路上でさえ自分の顔を見て、手荒く、口紅、おしろいを塗り、眉を引く。
食卓でも同じことをする。
彼女には、つましさや上品な作法の感覚は少しもない。
夢の中でも彼女はおしろいと口紅を塗る。
この人工的な彩色は、彼女の自然な美しさを台無しにする。
彼女は人形や怪異な偶像のように見える。
彼女は絶えず自分の体のことを考えている。
彼女は肌、骨、髪を信愛する――
膿とむく毛で出来た革のカバンを。
なんと大いなる恥、愚かさだろうか!
彼女は真我あるいは高潔な魂を殺してしまう。
そのような女性達は、尾のない四つ足の生き物だ。
この変化はインドにも広がってきている。
インドの女性も真似をしている。
猿の心を持つ人は、絶えず模倣する。
おお、そこのご婦人よ! この呪わしい流儀を棄てなさい。
純粋に、質素に、自然になりなさい。
あなたの内なる魂を殺してはいけない。
喜びに満ちた真我を絶えず思いなさい、
至極の美、無限の美を。
そして自由、完成、不死を獲得しなさい。
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