yoga school kailas

ヨーガと瞑想

 しっかりと座法を組んで腰を入れて座り、気を通した状態で、何も考えない、しかしクリアな意識の状態を作り出せば、心身に多くの良い影響がもたらされるでしょう。
 まずはその感覚をつかんだら、次はその状態をいかに長く持続させていくかということになります。

 しかし実際は多くの障害が邪魔をします。仏教的には五蓋といって、執着心、怒り、心の浮つきや後悔、怠惰、そして疑いという障害があるといいます。実質的にはそれ以上の障害があります。集中力のなさ、気の詰まり、整理されていない雑念の多さ、などです。
 これらの解決法として、ヨーガや密教の呼吸法や体操は優れています。そう、実際はこれらの身体技法は、もともと瞑想を効果的に行なうために生み出されていったものなのです。

 また、ムドラーといわれる特殊な呼吸法は、4つの特殊な効果を生み出します。それは、
 1 強力に気を通す
 2 強力に気を上げる
 3 クンダリニーを覚醒させる
 4 瞑想状態に適した潜在意識の状態に速やかに入らせる

 もちろん、ムドラーは効果がある反面、危険性もあるので、最初は基本的行法で基礎を作る必要があります。

 さらにいえば、パタンジャリのヨーガの八段階では、アーサナや呼吸法の前に、禁戒・勧戒という、日々の道徳的実践が必要とされます。これは簡単に書くと、

禁戒
 非暴力・不盗・正直・禁欲・不貪

勧戒
 清浄・知足・苦行・聖典やマントラの読誦・神への祈念

 
 本当はヨーガは、このような日々の土台の上になされるものなのです。
 まあしかし現代は忙しいので、できることを総合的に進めて行くしかないでしょう。
 日々、できるならば上記のような生き方を守りつつ、時間があるときはアーサナ、呼吸法などで気を通し、ムドラーを行ない、瞑想に入る。
 こういったことを人生のベースにおくならば、人生はより大きな意味を持つものに変わっていくでしょう。

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