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モトゥルナート・ビスワスの生涯(6)

 シュリー・ラーマクリシュナが特別な霊的修行に取り組みたいと願ったときにはいつでも、その修行の熟練者や教師がドッキネッショルを訪れて彼を助けたことは、実に驚くべきことだ。それと同時にモトゥルは、師がそれらの儀式の実行や聖典の教えに則った霊的修行ができるように、必要なあらゆる品物を供給し、底なしに援助した。シュリー・ラーマクリシュナがマドゥラ・バーヴァ(クリシュナへ信愛を持つラーダーと自分を重ね合わせる霊的修行)の修行をお始めになったとき、彼はモトゥルに女性の衣服をお求めになった。モトゥルはヴァーラーナシーから取り寄せたかわいらしく高価なサリー、スカーフ、スカート、また女性用の胴着を師へ差し上げた。仕上げに、モトゥルは彼を一揃いの黄金の装飾品とウィッグで飾った。言うまでもなく、この奇妙な師のサーダナーはいくつかの不祥事を引き起こしたが、二人ともそれを無視した。
 シュリー・ラーマクリシュナは六か月の間、女性の衣服を身に着けられ、またこの期間、彼の歩き方や話し方、身振り、そしてほんのささいな行動でさえ実に女性とそっくりなのを見て、人々は驚いた。あるとき、モトゥルはシュリー・ラーマクリシュナをカルカッタのジャンバザールにある彼の自宅にお連れした。親族の女性たちは師を大変愛しており、すぐに自分たちの住む部屋へお連れした。モトゥルはそれからフリダイをその女性の部屋に連れてきて、女性たちの中にいる彼の叔父を見つけるように求めた。フリダイは彼と共に住み、毎日彼に奉仕をしていたにもかかわらず、なかなか叔父を特定することはできなかった。

 師がこの修行を完成なさってから少しあと、ヴェーダーンタの不二一元論の一派の、悟りを得た僧であるトータープリがドッキネッショルを訪れ、シュリー・ラーマクリシュナにサンニャーサ(出家修行者)のイニシエーションを与えた。三日のうちに師はヴェーダーンタの最高の経験であるニルヴィカルパ・サマーディに達した。
 師は同様にスーフィーのゴーヴィンダからもイニシエーションをお受けになり、アッラーの御名を繰り返された。三日もしないうちにイスラム教神秘主義の目的を実現した。この特別なサーダナーの期間中、シュリー・ラーマクリシュナはヒンドゥー教の神々や女神の絵をごらんにならなかった。彼はアラブ人のイスラム教徒のような服を着られ、日に五回、イスラム教の祈りをお唱えになった。しかし彼がモトゥルにイスラム教の食事をお求めになったとき、それには牛肉が含まれていたので、モトゥルは食べなくて済むように彼に乞うた。譲歩として、イスラム式で師に食事を用意するため、イスラム教の料理人からヒンドゥー教の料理人に指導してもらうことを、モトゥルは約束した。

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